2004年12月3日金曜日

Open Source Way 2004(2日目)

2日目のメモ。




  • オープンソースにおける定義とライセンスの重要性(八田真行、GNUプロジェクト、Debianプロジェクト、東京大学)
    「GPL 3には特許関係の条項が入る」いる出るんだろう?
    「GPLは競合他社のただ乗り(フリーライド)を防ぐことができるので、ビジネスでも使える」一理あるとは思うが、多くの企業はソースコードを秘匿することで利益を守ろうとしているから、そもそもGPLは使わないだろう。

  • ・オープンソースソフトウェアと商用ソフトウェア(平野高志、マイクロソフト株式会社)

     マイクロソフトがオープンソースについて語るというので、注目していたセッション。でもつまらなかった。

     「マイクロソフトは自社の製品が他者の知的財産権を侵害していないかどうか調査し、かつユーザに知的財産権の紛争に対する補償を提供している。オープンソースではこのようなことが行われていない」調査をどこまでやっているかは疑問。結局訴えられるまでわからないと思う。補償についてはオープンソースプロジェクトでは不可能だな。

     「マイクロソフトは特許を自社の権利として保持していたいため、GPLは認められない」

     「オープンソースとは連携していきたいが、GPLには問題あり」

     会場からの質問「古川さんとスティーブ・バルマーなどとはオープンソースに対する発言内容に食い違いがあるようだが、マイクロソフトとして統一した見解を持っているのか?」

     回答「古川とバルマーの違いは、キャラクターの違いだと思う」本当か?



    ・オープンソースプロジェクトマネージメント(野首高嗣、凸版印刷株式会社)

     「なまずプロジェクトは実質二人で動かしている」停滞しているということかな。



    ・ソフトウェア特許 ――何でも特許、どこでも特許の時代――(今野 浩、中央大学)

     とてもおもしろい発表だった。でも、発表者が「ここだけの話にしておいてください」というので、メモはなし。

     ソフトウェア特許の問題はもっとまじめに考えないといけないようだ。



    ・ソフトウェア等の提供者の法的責任 ――ファイルローグ事件とWinny事件を題材に――(小倉秀夫、弁護士)

     「……利用者の戸籍上の名称や住民票等、本人確認のための情報の入力は要求されない場合には、著作権侵害行為を防止するために十分な措置であるということは到底できないとされた」これは無茶だよ。オンラインでユーザ登録している人間が本人かどうかなんて、どうやって確認するんだ?



    ・Creative Commons ライセンスの解説と現在の動向(福島直央、一橋大学大学院)

     私はCreative Commonsの支持者なので、ぜひがんばってほしい。

     「AppleのGarage Bandで作られた楽曲の多くがCCで配布されている」なるほどなぁ。わかる気がする。

     「お金がないため、Creative Commons Japanの活動は停滞中」企業が寄付すべきだ。私には金はない。


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