2007年6月23日土曜日

NSUG Farewell Party

日本サン・ユーザ・グループ(NSUG)が19年の歴史に幕を閉じるということで、最後のパーティーに行ってきた。

現会長である砂原先生をはじめ、NSUGにはアスキーにとって重要な著者が山のようにいる。

にもかかわらず、パーティー会場に顔をだしたアスキーの人間は私だけだ。昔なじみの著者と話をしながら、哀しくなってしまった。

NSUGは解散するのではなく休会するだけ、今後も何らかの形で活動を続けたいとのこと。その鍵を握るのは日本サン・マイクロシステムズだ。

最後に挨拶に立った日本サン・マイクロシステムズの社長である末次さんは、

「このコミュニティは日本サンにとってもっとも大事なもの。これからも支援していきたい。」

と語っていた。米国本社との交渉だとか、予算の問題とか、難しいことが多いのはわかるが、がんばってほしい。

私は昔、「Sun ONE完全解説」というムックを作ったときに末次さんにインタビューをしている。あのときはたしか常務取締役だったんだよね。

インタビューをしたときの印象がとてもよかったのを今でも覚えている。

末次さんのご挨拶

Sunにはもっとがんばってほしいんだよなぁ。SunがBSD系OSであるSun OSを捨ててSystem V系のSolarisを出したときSunは終わったと思ったけど、その後Javaで命をつなぎ、今OpenSolarisで再度注目を集めている(個人的な偏見かも)。Javaもオープンソースにしたし、この流れを変えずに進んで、ぜひビジネスとして成功してもらいたい。

会社の机の下にSun Blade 100を転がしてあるんだけど、生き返らせようかなぁ。



2007年6月19日火曜日

検索されたくない出版社社長、GoogleのPCを盗む

engadget japaneseに記事が出ている。

検索されたくない出版社社長、GoogleのPCを盗む

Macmillan Publishersといったら、世界的に知られた大出版社だ。

そこのCEOともあろう人が、何を幼稚なことをやっているんだろうか。

利権に目がくらんだ人間というものは、ほんとうに恥ずかしいものだ。

Lessig教授のブログにも出ている。

http://blog.japan.cnet.com/lessig/archives/003960.html

CEO Charkin氏本人のブログでの主張

Charkin Blog The heist

2007年6月18日月曜日

出版業界動向

出版業界動向の簡単なメモ


  • 1965年~1975年までは二桁成長

  • 1975年/1976年石油ショック

  • 1976年~1996年までは一桁成長

  • 1996年に2兆6500億円でピーク

  • 1997年以降はマイナス成長

  • 2006年が2兆1000億円で、ここ10年で5000億円のマイナス

  • 2007年以降の年間平均成長率は、雑誌-4.3%、書籍-3.2%と予測されている

  • 雑誌広告は年間平均成長率-1.4%、インターネット広告は2007年に雑誌広告を抜き、年間平均成長率は+17.4%と予測される

  • インターネット広告は2010年には6898億円に達する見込み



2007年6月13日水曜日

Ruby with CTC

子供の話ばかりではあれなので、11日に行った“「企業システムとRuby with CTC」セミナー”のメモを載せておこう。

「企業システムとRuby with CTC」セミナー

Ruby on Railsでブレイク中のRubyの、それもエンタープライズよりのセミナーである。ついこの間まで、「Ruby」と「エンタープライズ」なんて、水と油みたいなものだと思っていたんだがなぁ。世の中わからんもんだ。最後に登壇したまつもとさんが、何度も「エンタープライズなんてずっとアウェイだと思っていた。非常にとまどっている。」と繰り返していたのがよくわかる。

毎日かかさず日経新聞読んでます風のビジネスマンが「今後企業システムの開発はJavaからRuby on Railsに移行する」とか言っているのを聞くと、正直目が点になってしまう。申し訳ないけど、「ホントか、おっさん」とかって言いたくなっちゃうんだよね(私も十分おっさんだけど)。

セミナー自体は大盛況で、会場は満杯。ほとんどが背広組みで、私が知っているRuby関係者は数えるほどしかいなかった。

以下、不正確なメモ。間違っていたらご容赦を。

Sun's Strategy for web technology in Web 2.0 era

(Tim  Bray, Director of Web Technologies - Sun Microsystems, Inc)
  • Web 2.0の特徴は貢献のカルチャー
  • 世界の一部の人はPublishingをしたがっている
  • Sunの社員全員にブログを書く許可を与え、環境も用意しているが、実際に書いているのは5%(10%?)しかいない
  • 情報発信をすると聞く能力も高まる
  • 少数のブロガーの中には新聞やテレビに匹敵するオーディエンスを持っている人がいる
  • オーディエンスが少なくても適切な人たちであればそれでよい
  • Sunの技術者が書くブログを理解できる人は100人くらいしかいないかもしれないが、その100人はSunにとってとても重要
  • 昔は、情報は少数から多数へ、中心から端へと流れていた。これが端から中央へ流れるように変わった
  • 開発が簡単になってきたので、アイデアとツールがあればだれでも新しいものをWeb上に作れるようになった
  • O'reillyのデータによると、ほとんどの言語(の本)はフラットか減少している。伸びているのはJavaScriptとRubyのみ
  • Webアプリケーションを作るのにかかる時間が問題
  • PHPにはセキュリティと保守の面で大きな問題がある
  • RubyであればPHPの利点を持ちながらクリーンで保守性の高いコードが書ける
  • 世界がすべてJavaだけでできているとか、Rubyだけでできていれば人生は楽になる。でも、もうそうではない
  • ネットワークはヘテロジーニアスな環境になっている
  • 将来はJavaプラットフォームを利用して、さまざまな言語を使えるようになる
  • RESTのアーキテクチャをWebに適用した例として、Atom Publishing Protocolがある

開発の現場から得られたRubyのポテンシャル

(株式会社イーシー・ワン、プロジェクトマネージャー太田宗吾、アーキテクト秋間武志)
  • 一人(秋間氏)以外はRuby未経験者のチームで開発を行った
  • Rubyは未経験だがJavaではベテラン
  • 期間は7週間
  • Railsのプラグインが便利で、ロケットスタートが切れた
  • Railsのレールに乗ることで開発のスピードがアップ
  • Rubyの高い学習曲線(学習しやすいということだろうなぁ)のおかげで3週間目にはビジネスロジックを書けるようになった
  • Tracが使いやすかった、顧客にも使ってもらえた

  • 今ではRailsのプラグインを作っている
  • Ruby Business Commonsというコミュニティから情報発信する予定

私達が体験したRubyプロジェクトの実際

(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 ITエンジニアリング室 先端技術チーム長  亀田 積)
  • 開発チームのほとんどがJavaプログラマ、技術リーダーのみがRails経験者

  • 1ヶ月でだいたいは書けるようになった
  • Railsらしく書けるようになったのは3ヵ月後
  • パフォーマンスについてはJRubyに期待
  • JRubyでは、Javaで培われたエンタープライズな環境が使える

JRuby and NetBeans -- Why Sun?

(Charles Nutter, Thomas Enebo - Sun Microsystems, Inc JRuby: Ruby for the Java Platform開発者)
  • Rubyは今世界で10番目に人気のあるプログラミング言語(TIOBE)
  • JRubyは2002年から開発している
  • Ruby 1.8.5と互換性を保つようにしている
  • JavaプログラマはなぜRubyを使いたがるのか? Rubyは良い言語だし、Javaにないフィーチャーがあるから。行数を減らせるし、問題に対する考え方も変わる
  • Ruby kaigi 2007でJRuby 1.0をリリースした
  • Rubyをきちんとサポートできれば他のDynamicな言語もJVMでサポートできる
  • NetBeans 6マイルストーンにRubyサポートが入っている
  • 今後は、1.9/2.0対応、JavaのネイティブUnicodeのサポート作業を進める
  • デモで使っていたのはMac OS X、エディタはviだった

Rubyへの取り組みと戦略

(サン・マイクロシステムズ株式会社 藤井彰人)
  • jrunscriptコマンド、デフォルトでJavaScriptが動く
  • Sunの戦略、Rubyコミュニティの良き市民になること
  • Solaris 10をRubyの最高のプラットフォームにする
  • NetBeansをマルチ言語対応デベロッパーツールにする
  • JRuby on Glass Fish
  • イノベーションを起こせるエンジニアになる必要がある

ビジネスアジリティへの Ruby のインパクト

(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 執行役員 ITエンジニアリング室長 鈴木誠治)

メモなし

The Power of Ruby

(ネットワーク応用通信研究所 フェロー まつもとゆきひろ)
  • エンタープライズはずっとアウェイだと思っていた。とまどっている
  • あらゆる業種でソフトウェア開発が死活問題になってきている
  • いまやソフトウェアは吉野家の牛丼
  • うまい、はやい、やすい → 高品質、短納期、低価格
  • Rubyで解決!
  • Rails → 痛くないWebアプリケーション開発、Webアプリケーション開発は痛い!
  • Railsの登場で、ブログシステムは15分で作れるようになった。このフィルムのインパクトは大きかった
  • 調子に乗ったRailsプログラマは一生懸命練習を重ね、今では2分でブログシステムを作れるようになっている
  • プログラミング言語のパフォーマンスはすでに問題ではない
  • スケーラビリティのボトルネックはネットワークとデータベース、どちらもRubyとは無関係!
  • twitterは11000リクエスト/秒をこなしたとか?
  • 結局スケーラビリティとは、リソースをどれだけ投入するかという問題
  • ぶっちゃけエンタープライズとは、有名企業が使用を推奨するかどうか
  • Sun 問題は何であれJavaだ!(昔)→ 問題は何であれJavaプラットフォームだ!(今)
  • Microsoft IronRubyを作っている
  • IBM Rubyに注目しているらしい
  • CodeGear(Borland) Ruby対応のIDEを作る
  • Thought Works マーティン・ファウラーの会社、Rubyの技術者を雇っている
  • BEA 何か出てくるかも
  • 言語の違いは実はあまりない、何で作ってもちゃんと動く
  • なぜRubyか → 十分良い、十分早い
  • オブジェクト指向で生産性があがるというのは幻想
  • フレームワークとライブラリが重要
  • LAMPで使われるP言語(Perl、Python、PHP)
  • PにロングテールでRuby
  • 人にフォーカスする、人の生産性をあげることが重要、マシンはどんどん早くなる
  • 刹那的生産性、ノリ、気分、などを維持できるのがRuby
  • Rubyには哲学に基づくバランスがある
  • Fred Brooksの法則 一人のプログラマが一日に書くプログラムの行数は言語によらず一定
  • 生産性の高い言語を使うことで生産性を上げることができる
  • 必要なのは単純な言語ではなく単純なソリューション
  • 単純な言語のほうが美しいので、言語設計者は単純な言語を作りたがる、気持ちはわかる
  • 今ではRubyはバイオインフォマティクスや気象情報処理にも使われている
  • スーパーコンピュータでRubyを動かすなんて正気の沙汰じゃないと思っていたが、世の中正気じゃない人がいっぱいいる
  • 先日Blue GeneでRubyが動いたとメールをもらった
  • NASAでもRubyが使われている


マリオBダッシュ

日曜日の夜だったか、月曜日の朝だったか、息子から「マリオBダッシュ」という歌の歌詞を調べてほしいと頼まれた。
月曜日は忙しくてそんなことをしている暇はなかった。火曜日の朝、息子に「マリオBダッシュの歌詞は?」と尋ねられたので、「ああ、そのうち調べておくよ。」といいかげんな返事をしておいた。夜、家に帰る前にインターネットで歌詞を調べ、プリントアウトを持ち帰った。
今朝息子にプリントアウトを渡すと、大喜びで歌詞を見ながら一生懸命歌っている。「マリオBダッシュ」って、ラップだったのね。

息子を小学校に送り出し、さて会社に行く前にメールでもチェックするかと書斎に入り、椅子に座った。目の前のちょうど視線の先にある本棚に付箋が張ってあり、息子の字で

マリオBダッシュ

と、でっかく書いてある。たぶん、パパが忘れちゃわないようにと、息子が昨日のうちに書斎に入り込んで書いていったのだろう。
思わず笑ってしまった。しばらく付箋は貼ったままにしておこう。


2007年6月6日水曜日

税金

分倍河原→西国立→調布 納税三角地帯

租税公課は忘れずに。

以上、まったく意味不明!