2014年6月11日水曜日

ヤングギター創刊45周年記念特別増大号がすごい!



自分が担当している書籍も無事に入稿したので、久しぶりに本屋さんの棚を眺めていたところ「YOUNG GUITAR (ヤング・ギター) 2014年 07月号」が目についたので手にとったところ、やたらに分厚い。私の記憶にある厚さの2倍以上もある。この雑誌不況の時代にどうしたことかと思ったら、創刊45周年の記念特別増大号なんだとか。ヤングギターが45年も続いている雑誌だとは知らなかったが、とりあえずおめでたいので買ってきた。



で、久しぶりにヤングギターを読んでみたのだけど、これがすごい。まず表紙のギタリスト。誰かと思ったら高崎晃だよ。いつのまに髪の毛短くなったんだ? 金髪だし。最初の特集記事ももちろん高崎晃のインタビュー。う〜ん、なんか新作「ザ・サン・ウィル・ライズ・アゲイン~撃魂霊刀:デラックス・エディション(初回限定盤)(DVD付)」を出して、もう一度ラウドネスで世界進出を図るとか、元気でがんばっているのはいいんだけど、数十年前に同じようなことを聞いたような気が......。まぁ、いいか。

次の記事はアーチ・エネミーだ。こちらも新作「ウォー・エターナル (初回限定盤)」を出したということでギタリスト二人にインタビュー。ずいぶんメンバーチェンジがあったみたい。そう言えばアーチ・エネミーって聴いたことがなかったなぁと思ってYouTubeで聴いてみたけど、女性ボーカリストがデスヴォイスをかましたので、すぐに止め。デスヴォイスは趣味に合わん。

次の記事がまたびっくり。ブライアン・セッツァーじゃないか! 年取ったなぁ、彼がデビューしたときは若者が流行遅れのリーゼントをきめてロカビリーをやるというので、話題になったけど。ロカビリーをやってもなんの違和感もないおっさんになっちゃったなぁ。

次はTOTOだ! スティーブ・ルカサー少し太った? 久しぶりに「TOTO IV~聖なる剣」でも聴こうかな。Africaが聴きたいな。

お次はカーカスだけど、私は聴いたことないな。なんでも昨年リリースした「サージカル・スティール」はメタル史上に残る傑作だとか。今度聴いてみよう。

ジョン・メイヤーの来日公演レポートは1ページしかない。若手ブルースギタリストと言っていいのかな? ジョン・メイヤーも以前から気になっているギタリストだけど、まだ真剣に聴いたことがない。最新作は「Paradise Valley」かな。

次はナイト・レンジャーだよ、ナイト・レンジャー! まだがんばっているんだ。新作「ハイ・ロード(初回限定盤)(DVD付)」出してるよ!

次の記事でぶっとんだ! ジョニー・ウィンターだよ! まだライブを演っているんだ。記事のなかに「立って演奏ができなくても、歩く姿は弱々しくても、一度ギターを手にすればその追求をやめることはない」とか書いてある。それでも新作「STEP BACK」を今年9月に出すとか、すごいな。この新作にはエリック・クラプトン、ジョー・ペリー、ジョー・ボナマッサなどがゲスト参加しているとか。これは聴かないとだめだ。しかも、彼のドキュメンタリー映画「JOHNNY WINTER: DOWN & DIRTY」が完成したそうで、レディー・ガガも参加した上映会ではスタンディング・オヴェーションが起きたとか。この映画、日本でも上映してくれるのかなぁ。絶対上映してほしい、見たい!

お次は、スキッド・ロウ。「往時と変わらぬアグレッションとより円熟味を増した」って、そりゃああいつらは変わらないよ。最新作は「United World Rebellion-Chapter One」で、3部作の第1弾だそうな。

続いてブラック・スター・ライダーズ、知らないなぁと思ったら、シン・リジィの変名バンドだとか。全然知らなかった。フィル・ライノットが死んで、リジィは完全に終わったと思っていた。スコット・ゴーハムがギターを弾いているよ。以前フィル・ライノットの生誕何周年だか、没後何周年だかのイベントにでたスコット・ゴーハムの演奏がヘロヘロだったという噂を聞いたのだけど、だいじょうぶなのか?

次はジェフ・コールマン、よく知らない。

で、NAONのYAON 2014のレポート。これって、SHOW-YAがプロデュースしている女性ロッカーのイベントだよね。いろいろ出ているけど、知らない人ばっかりだな。「貫禄に満ちたSHOW-YAの演奏」って見出しがあるけど、そりゃあ貫禄あるでしょう。久しぶりに「限界LOVERS」でも聴くか。DVDの新作が出ているね。「歴代シングル全曲披露!暴れ倒し GIG! [DVD]

なんかアルディアスっていうキャバクラのお姉ちゃんみたいな人がやっているバンドがでているけど、これはなに? 新作「Dazed and Delight(DVD付)」もあるらしい。いいの?

モノクロページに移って最初の記事が、オズ・ノイ。イスラエル出身の変態ギタリストだそうで。変態って言われてもなぁ。ちゃんと日本でもアルバム売っているね。「トゥイステッド・ブルーズ Vol.2」誰にもまねできないブルースって、どんなんだろう。ちょっと気になる。

さて、J&Kという私の全然知らないギターデュオ。エレクトリックの新作「J&K~Electric Stage~」とアコースティックの新作「J&K~Acoustic Stage~」を同時に出したそうで。

クラシックギタリストも出ているんだ。木村大。ポップスや映画音楽の名曲をクラシックギターで再現した新作「ONE」を出したとか。

ここまでで、ギタリストが直接出てくる記事は終わりなわけだけど、取り上げられているギタリストの平均年齢っていくつだ? 50歳を超えているんじゃないだろうか? どこが「ヤング」ギターなのかと思ってしまうのは私だけ? 私が学生時代に読んでいたときと、出てくるギタリストがほとんど変わっていないような気がする。う〜ん。

あとは歪み系のエフェクターの記事。

さて、本誌のメイン、45周年記念の記事が出てくるわけだけど、まずは「ギター英雄伝」。ヤングギターが創刊された1969年から現在までのギタリストとテクニック・機材の変遷をまとめている。これを見ていくと、私は80年代まではほとんど知っていて、90年代から怪しくなり、2000年代に入るとほとんどわからなくなる。私は1961年生まれなので、30代後半から40代に入る頃に新しい音楽を追いかけなくなったということなのかな。

この号にはDVDが2枚付いているのだけど、「The Masters 45」というDVDと連動した記事が本誌のメイン記事だろう。ヤングギターの過去のDVDに出演したギタリストから45人を選抜して、再収録している。450を越えるリックが収録されているそうで、本誌にはその譜面が掲載されている。分厚くなるわけだ。久しぶりにギターを弾きたくなるなぁ。

さてさて、ざざっとヤングギター創刊45周年記念特別増大号を見てきたけど、驚くのはなんといっても登場するギタリストの年齢の高さ。20年くらい前から登場するギタリストが変わっていないんじゃないだろうか。音楽雑誌を読むのはおっさんだけだという話は聞いてはいたけど、ここまであからさまだとは思っていなかった。びっくり。要するに読者の要求に応えていたらこうなった、ということだろうからこのままいくしかないんだろうなぁ。

考えてみれば、高校生の息子の口からも、大学生の甥っ子の口からも、ロックという言葉は出てこない。気がつかないうちに、ロックは年寄りの音楽になっていたわけだ。

ということで、そこのあなた、50代のロックなあなたにお勧めですよ。ヤングギター!(笑)




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