2005年5月30日月曜日

Free Software Magazineのその後

Free Software Magazine創刊!というエントリで紹介したFree Software Magazineだが、issue 3, issue 4と2冊が届き、内容もレイアウトもなかなかなものだと感心していた。

しかし、やはり現実は厳しかったようだ。先日Free Software Magazineの編集長であるTony Mobilyからメールがきた。

定期購読者を期待したほど集めることができず、また広告主も集まらなかったため、印刷物としての出版をとりやめることに決めたというものだ。今後はPDFによる電子出版に切り替えるということなので、私は支払った分を全額PDFの購入に変更してもらうことにした。定期購読者が希望すれば残額を全額返済してもらうことも可能だ。

今回の決定は残念なものだが、出版業界に身をおく人間としては、なるべくしてなった当然の結果に思える。すべての雑誌が部数を落とし続けている時代に、6週間後に無料で公開されることがわかっているコンテンツに金を払う読者などいるわけがない。

PDF版のFree Software Magazineは、以前からの定期購読者には1冊$2で、新たな定期購読者には$3で販売されるようだ。果たしてこの価格で編集部を維持していけるのかどうか大いに疑問だが、なんとかがんばってほしいものだ。

がんばってほしいのはやまやまだが、あまりにも現実は厳しい。残念ながら廃刊になるのも時間の問題のような気がする。悲しい話だ。

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