2014年10月2日木曜日

嘉平、編集やめるってよ

タイトルはふざけていますが、ふざけた話ではありません。



10月に入って情報公開制限が解けたので、書きます。

株式会社KADOKAWAは、9月末をもってアスキーブランドの書籍を作っていたいくつかの編集部を廃止・解散しました。これに伴い、私(鈴木嘉平)が編集長を務めていたハイエンド書籍編集部も解散しました。この件について、株式会社KADOKAWAからは特にアナウンスなどは行わないということです。

誤解しないでいただきたいのですが、これはアスキーの本がなくなるということではありません。週刊アスキーもASCII.jpも存続していますし、これからもアスキーの雑誌・書籍は発売されます。また、9月までに刊行された本は今後も継続して販売されます。

ただ、これまでよりも刊行点数は少なくなるでしょうし、私が作ってきたような技術書が出版されるかどうかはわかりません。少なくとも、ハイエンド書籍編集部から10月以降に刊行するはずだった企画はすべて中止になっています。



編集者になって27年、アスキーに入社して22年、そのキャリアのほとんどをプログラマ/システムエンジニアのための雑誌・書籍の企画・編集に費やしてきました。それも今日で終わりました。今となっては、ただただ自分自身の力不足を感じるばかりです。

原稿を書いてくれた著者の皆様、翻訳をしてくれた翻訳者の皆様、そしてなにより本を買ってくれた読者の皆様、長い間ほんとうにありがとうございました。心から感謝しています。

今後、KADOKAWAという会社の中で私がどのような職につくのかまだ何も決まっていませんが、たぶん編集職を離れることになるでしょう。自分の卑小さを噛みしめるような毎日ですが、身の振り方がきまったならばこのブログで報告したいと思います。

もしもどこかで私の顔を見かけたら、声でもかけてやってください。最後にもう一度、皆様長い間ほんとうにどうもありがとうございました。