2007年11月7日水曜日

itojunさん 告別式

itojunさんの告別式に参加してきた。

KAMEプロジェクトのメンバー、*BSD関係者など、懐かしい人たちが大勢いる。

でも、ほとんど言葉をかわすことはない。信じられないという気持ちと悲しみとが言葉を奪ってしまったようだ。

最後のお別れで棺に入ったitojunさんに会う。涙がこぼれた。ほんとうに逝ってしまったんだ。

棺にはKAMEのぬいぐるみが入れられていたので、そのそばにお花をおいてきた。

itojunさん、どうか安らかに。いろいろありがとう、そしてさようなら。




2007年11月1日木曜日

itojunさん 訃報

信じられない。うそだろう。

なぜ? 37歳って、若すぎるよ。

BSD magazineでは創刊時からお世話になりっぱなしだったし。アスキーからは書籍も出してもらっている。

彼の笑顔が目に浮かぶ。つらい。



2007年10月14日日曜日

Moleskin

ブックフェアの会場では、出版物以外にも文房具とか電子ブックとかいろいろなものが展示されている。
高級感のある優れたメモ帳として日本でも人気の高いMoleskinもブースを出していた。
そのブースにいろいろな人が使ったMoleskinが展示されていたんだが、なんとその中に日本人のものが4点もあった。これにはびっくり!
以下、展示されていたMoleskinの所有者の名前。

  • Kanako Kato
  • Kaori Watabiki
  • Hiroki Otsuka
  • Kenji Shihashi

いったいこの人たちはどういう経緯で自分が使ったMoleskinをフランフルトブックフェアで展示するようになったんだろうか?
たぶん世界中から集めただろう使い終わったMoleskinの中に日本人のものが4つも入っているというのはすごい話だ。もしかして、日本人は手帳の使い方がうまいのかな?



フランクフルトブックフェア4日目

今日はブックフェア最終日。ブックフェアそのものは明日までやっているけど、海外版元とのミーティングは今日で終了。ただいま現地時間10月13日午後6時40分。
今日から二日間は出版関係者だけでなく一般の客も会場に入るため、信じられないような込み方をしている。日本のアニメのコスプレをしているドイツ人のガキとかいるし、いい迷惑。
とにかく人ごみをかき分けながら、まだ見ていなかったホールをすべて見る。ミーティングもすべてこなし、お仕事終了。お疲れ様!
しかし、最後のミーティングに出てきた版権担当者はカタログもリストも何も持ってきていなかった。おまえ何しにきたんだよ? いいかげんにしろよ! でもおまえがいいかげんな奴だってことは、ずっと前から知ってるよ。なぁ、ニール、変わってないなぁおまえ。ほんとあきれたけどさ、昔のまんまのいいかげんなおまえに会えてうれしかったよ。次はちゃんとやってくれ、な。
今夜も夕食は中央駅構内のアジア料理店のテイクアウト。フランクフルト最後の夜だけど、おとなしくホテルの部屋で弁当食って寝る。
明日は帰国だ。日本に帰ったら、安くてうまい寿司を食うぞチクショー。



滞在中のホテル

今回の出張で宿泊しているホテルについてちょっと書いておこう。

Best Western Hotel Plaza
Esslinger Strasse 8
60329 Frankfurt/Main

日本語の情報サイト

まぁ、日本のビジネスホテルだな。部屋の広さもちょうどビジネスホテルのシングルくらい。バスタブがなくシャワーのみ。お湯にゆっくりつかって疲れを取ることができないのが、ちょっとつらい。
朝食はビュッフェがあるが、常設のレストランはない。受付横に飲み物を出すバーみたいなのがあるだけ。
ただし地の利はいい。ホテルのすぐ近くにトラムという路面電車の駅があり、ここから見本市会場まで乗り換えなしで行ける(16番)。時間は15分くらいか。
また、中央駅まで歩いて行ける距離なので、生活必需品の買い物には便利。構内のお店で食事もできる。
ホテルのすぐそばがマイン川なので、やろうと思えば川沿いの散歩もできる。明日帰国する前にちょっと歩いてみようと思っている。
インターネット接続は、一応各部屋にイーサネットケーブルが1本と無線LANがきている。ただし、使用は有料。
1時間=4ユーロ、3時間=8ユーロ、24時間=12ユーロ
ホテルのカウンタでバウチャーを購入すると、ユーザーネームとパスワードが記入されたレシートを渡される。無線LANに接続したらブラウザを立ち上げ、表示されるログイン画面からこのユーザーネームとパスワードを入力してインターネットアクセスを開始する。
このとき、ブラウザのポップアップをブロックしているとアクセス時間の残量を表示するウィンドウが開かないので注意が必要。仕事が終了したら、ウィンドウに表示されているログオフボタンを押せばよい。
最初、ログインしている間だけタイマーが時間をカウントするのだろうと思っていたら、違っていた。最初にログインしたときから時間をカウントして、購入した時間が過ぎたらアクセスできなくなってしまう。その間、ログインしていたかどうかは関係なし。
いったい何のためにいちいちログイン・ログオフさせているんだろうか?
スピードはまぁまぁ出ているので問題ないが、いちいちバウチャーを購入するのはめんどうだし、使用料が高いと思う。改善してほしいものだ。

ちなみにアスキーのVPNには接続できなかった。アスキーのVPNはやたらとつながらないことが多いので気にならないけど、ホテルのパンフレットにはVPNがつながると書いてある。

まぁ、可もなく不可もなくといったところか。ちなみにホテルのスタッフは女性ばかりで、たいへん愛想が良い。これはいい点だな。



2007年10月13日土曜日

フランフルとブックフェア3日目

3日目終了。ただいま現地時間の10月12日午後6時半。
もう、へろへろ。
仕事は順調だけど、ほんとうに疲れた。
今日は朝の9時からミーティング。早めに会場に着いたのにゲートの係員が9時からしか入れないとか抜かしやがる。9時からミーティングなんだからそれじゃ困るといくら言っても聞かない。石頭のドイツ人野郎! 結局ミーティングには遅刻した。
次のミーティングまで時間があるので、今まで回れなかったホールを端から見て回る。
ヨーロッパ、ロシアを含めた東欧、中東、アジア、南北アメリカと、まさに世界中の出版社が集まっているのがわかる。アフリカは見なかったけど、参加していないのか、見つけそこなったのか、よくわからない。
さまざまな人種がそれぞれの言葉で話し合っていて、実に興味深い。知っている言語もあれば、まったく知らない言語も聞こえてくる。展示されている本のタイトルを見ても、ちんぷんかんぷんで、まったくわからない。それでも見て回る。たまに、ああこの本はこんな言語にも翻訳されているんだ、ということがわかったりする。
日本からも大手の出版社はブースを出している。紀伊国屋や丸善も出展している。
昔は、いつかアスキーもブースを出したいね、と夢を語ったものだが、今となっては単なるたわごとになってしまった。情けない。
会場を回っていてちょっと気づいたんだけど、ヨーロッパ、中東、南米系の出版社は自分達のブースにワインを置いているところが多い。ブースの中に巨大なワインセラーを置いて、ワインをずらりと並べているところもある。こういうところでは、皆ワイングラスを傾けてワインを味わいながら版権交渉をしている。出版社によっては、カフェかと思うほど立派なキッチンを備えているところもある。
いいなぁ~、うらやましいなぁ~!
アメリカの出版社って、こういうこと絶対やらないんだよなぁ。実用一点張りで、びしびしビジネスやるのもいいけどさぁ、もうちょっと余裕ってもんがほしいよなぁ。楽しみながら仕事をするっていうのもだいじだろう。色気がないよ、色気が。
うらやましいビジネスミーティングをたっぷり眺めたあと、アメリカの某出版社とのミーティングにのぞんだら、思ったとおりに水一杯でてきやしない。
ま、別にいいんだけどさ。ワイン目当てに仕事しているわけじゃないし。
この後、飛び込みで一件ミーティングをこなして、もう一つホールを回ってからホテルに戻った。足が棒みたいだ。
今日の夕食は、昨日と同じ中央駅構内のアジア料理店の肉と野菜の炒め物とライス。
米うまい! 日本の米とはちょっと違うけど、それでもうまい。固いパンとソーセージにはもううんざり。早く日本に帰りたい。今日はもう寝る。



2007年10月12日金曜日

野蛮人イングリッシュ

昔のアスキーには海外版権部というのがあって、ここのメンバーは皆英語がペラペラだった。TOEICで900点とかね。

おかげで以前の海外出張では、ふんぞり返って日本語をしゃべっていればそれで済んでいた。

でも、今は海外版権部などないし、自分一人しかいないので、すべて自分でやらなければならない。おかげで毎日ドイツ人相手に怪しげな英語をしゃべりまくることになる。

相手が英語を話してくれればまだいいのだが、ドイツ語しか話してくれないと悲惨だ。ドイツ語はまったく話せないので、しかたなく英語をしゃべり続ける。それでもなんとかなるから不思議なものだ。今日の昼もケバブを売っている屋台で、ドイツ語しか話さないアラブ人と片言の英語と身振り手振りでどうにか昼飯をゲットしたし。

しかしまぁ、われながらひどい英語で、まるで自分が未開の野蛮人にでもなったかのような気分になる。日本語にすると、こんな感じかなぁ。

私「オレ、飯食う。それどこ?」

ホテルマン「お客様、朝食ビュッフェは一階奥のレストランでございます。」

とにかく話さないことには飯も食えないし、どこにも行けない。いい訓練だと思って話し続けるしかない。野蛮人バンザイだ。



フランクフルトブックフェア2日目

2日目終了。現在10月11日午後6時。
時差ぼけでよく眠れないが、7時に起きて朝食を取り、すぐにメッセ見本市会場へ。
昨日よりも人がずいぶん増えている。トイレ大渋滞! 今日も歩く歩く歩く!
お仕事は今日も順調。
ある版権担当者から、「久しぶりだなぁ、この間会ったのはいつだっけ?」と問われて、「たぶん5年前だよ、君が東京に来たときだよね。私がフランクフルトに来るのは7年ぶりだから」と答えたら、何度もうなづいて「来てくれてほんとうにうれしいよ」と言ってくれた。
こういう人のつながりはとても重要。シビアな交渉をしているとき、最後に効いてくるからね。
今回のフランクフルトブックフェアでは、ほとんど日本人を見かけない。たまに知り合いに会うと、海外の版元の人間ばかりだ。変だなぁと思っていたら、日本のコンピュータ系の出版社はほとんど来ていないんだそうだ。ソフトバンクは1人来ているらしいけど、ソフトバンクは一般書にシフトするので、コンピュータ系の版元とはミーティングをしないとか。へぇ~、そうなんだ。それってアスキーにとってはチャンスだってことだよね。
仕事を終えてから、Uバーン、Sバーンを乗り継いでハウプトヴァッヘへ行ってきた。Uバーンは地下鉄、Sバーンは近郊列車というけど、どちらも地下を走っているので見分けがつかん。とにかくガレリア・カウフホーフというデパートをのぞいた後、レーマー広場から大聖堂まで土産物屋をひやかしならが散歩する。この辺は7年前から少しも変わっていない。古いヨーロッパを感じさせてくれる町だ。
中央駅に戻って、構内のアジア系(タイか?)料理店で焼きそばをテイクアウトしてホテルに帰ってきた。明日は朝9時からミーティングだ。今夜は早く寝よう。



2007年10月11日木曜日

フランクフルトブックフェア1日目

現在フランクフルトブックフェアの1日目が終了したところ。現地時間の10月10日午後7時だ。
フランクフルトブックフェアはその名のとおり、ドイツのフランクフルトで毎年秋に催される世界最大のブックフェア。世界中の出版社がフランクフルトのメッセ見本市会場に集まって、書籍の展示と版権の売買などに関する商談を行う。
アスキーがこのブックフェアに人を送るのは7年ぶりだ。昔は毎年参加していたし、最盛期には10人を越える人間を送り込んでいた。今年参加するのは、私一人だけだ。なんとも隔世の感がある。
フランクフルトは7年ぶりだが、海外出張は6年ぶり。最後に行ったのはニューヨークだ。ずいぶん時間がたっているし、今回は一人っきりなので結構たいへん。
まず出国手続きが変わっているのに驚いた。以前は出国審査の際に出入国票とかいうカードを記入して、これの半券をパスポートにステイプラーで止めていたのに、これ、なくなったのね。出国審査カウンターの前で日本人用の出入国票が見つからず、焦って探しまくってしまった。「廃止された」という注意書きに気づいて、ようやくわかったけど、まいったな。
あと、以前は空港使用料を支払う自動販売機みたいなやつがあって、これから出てきた券を人に見せるんだったか、機械にくぐらせるんだったか、とにかくそんなようなことをしたと思った。今回この空港使用料を支払う機械が見つからず、誰からも何も言われないのでそのまま来ちゃったけどいいのかな? たしか旅行会社の請求書に空港使用料が含まれていたような気がするので、いいことにしよう。
出発ゲートについてやれやれと思ったところで、フランクフルトで使用するためにレンタルしていた携帯電話をピックアップするのを忘れたことに気がついた。あわててレンタル会社のサポートに電話したところ、空港職員が代わりにピックアップしてくれるはずだから頼んでみろと言うではないか。さっそくJALのお姉さんにお願いしてみたところ、いやな顔一つせず、すぐにピックアップするよう手配してくれた。携帯電話を受け取って、ほっと一安心。JALの皆さん、ありがとう!
さて、飛行機に乗って12時間の地獄旅。けつが痛い!、腰が痛い! 眠れない。
でも、最近の飛行機って、エコノミーでもそれぞれの席にモニターがあって、自由に映画とかを見られるのね。以下、見た映画他。

  • ハリー・ポッター不死鳥の騎士団(劇場でも見たけど、もう一回)
  • ダイハード4(まぁ、ハリウッドのアクション映画だ。主人公と行動を共にするハッカーがちょっと気になったかな。Nokiaの携帯使っていたりとか)
  • オーシャンズ13(だますといっても全部機械に細工するものばかりだし、女を落とすのも媚薬だし、つまらん。だいたい人工知能を備えた難攻不落のセキュリティシステムってののどこがすごいのか全然描かれていないし、しょうもない破られ方するし、なんなんだろう)
  • バンボレオのライブ(キューバのオルケスタね。サルサのビートが激しい奴をティンバと呼ぶんだそうな。知らなかった。もしかしたらはまるかも)

結局一睡もせずにフランクフルト到着。なんだかんだでホテルに着いたのは午後8時過ぎだ。部屋に荷物を置いて、さて夕飯でも食うかと思ったところ、驚け、ホテルにレストランがない。もちろんルームサービスなんかない。外は真っ暗だし、疲れてふらふらだし、土地勘もないし、出かけるのは無謀だろう。
というわけで、記念すべき7年ぶりのフランクフルト初日のディナーは食い残しをバッグに詰めてきた機内食のパンとアップルパイと水だ。皆俺のために泣け!
ふて寝から目覚めて、さっそくブックフェア会場へ。ホテルの近くからトラムと呼ばれる路面電車が出ているので、これに乗って行くのだが、切符の自動販売機の使い方を思い出せず、しばらく悩んだ。液晶に表示されているテンキーを何回指で押してもまったく反応しない。このタッチパネル壊れているのかなぁと思って他の自動販売機に移ってやってみても同じく反応しない。悩みまくってようやく気づいた。これ、タッチパネルなんかじゃないよ、ただの液晶だよ。実際の操作は液晶のずっと下にある機械式のボタンを押してやるんだよ。チクショー、ローテクは難しいぜ!
会場について、これからがお仕事本番。ブックフェアの開催されるメッセ見本市会場はやたらに広い。10個あるホールのうち、7つを使っているんだけど、私が目指すのは8ホール。入り口から入って、ひたすら歩き続ける。動く歩道をいくつも越え、エスカレータを上がり、下がり、20分間歩き続けてようやく8ホールに到着。
ホール内を一通り見て回ってみたら、1時間半かかった。ここまでで2時間近く歩き続けていることになる。もうぐったり。おまえら本作りすぎ。
本番の仕事の内容は書けないけど、順調だった。やはり、こういう場には来ないといけないなぁと実感した。
さて、ブックフェアはまだ始まったばかり。明日からもがんばろう。



2007年10月6日土曜日

書店の現状メモ

週刊東洋経済『町の本屋に未来はあるのか 全国で激化する書店「大型化」戦争』からのメモ

  • 全国の書店数約1万7千店(5年前から5%減少)
  • 1日あたりの購買客数:245人(売り場100坪以下)、857人(301坪以上)、購買単価に差はない
  • 大型店の新規出店の場合、初期在庫分の決済を取次が数ヶ月から数年(5年とか)繰り延べる
  • ジュンク堂は専門書に重点をおくため、書店員の専門化を進めている(入社以来専門が変わらない)
  • 書店業界の経常利益率は1%にも満たない
  • Amazon Japanのグループ内でのシェアは10%以上
  • Amazon Japanのユーザ数は600万人以上
  • Amazon Japanの売上は推測で1200億円以上(日本一の書店チェーンである紀伊国屋を上回る)
  • 一般書店の返本率は40%、Amazon Japanは一桁


2007年10月4日木曜日

負のスパイラル

先日も取り上げたジェリー・パーネルのコラムにこんな記述がある。

出版社がある著者の本を5万部出荷し、実売率が60%だとする。これはかなり良い。しかし、3万部しか売れないなら、そんなにたくさん出荷する必要があるのかと出版社は考えるだろう。出版社は同じ著者の次の本は4万部出荷する。これも60%の実売率だ。その次はたった3万部しか出荷されない。その次は、例えばその著者の本があまり売れなかったとすると、新しい著者を試してみよう、となる。

これは、出版社に勤めていればよくある話で、特に珍しい話じゃない。日本でもアメリカでも出版社がやっていることは何もかわらない。

でもこれは負のスパイラルだ。

実売部数が少ない → 適切だと思われる数まで刷り部数を下げる → さらに実売部数が下がる → しかたなくもっと刷り部数を下げる → 利益が出ないほど実売部数が下がる → 出版中止

経験則で言うと、刷り部数を下げると必ず実売部数が下がる。刷り部数を下げて、実売部数を維持できたことはまず無い。

雑誌がこのスパイラルに入り込むと悲惨だ。坂道を転がり落ちるように実売部数が下がっていって、あっという間に休刊になる。

刷り部数を下げれば実売部数が下がる。このことは出版社の人間なら誰でも知っている。わかっている。でも、やめられない。

刷り部数を維持したからといって、実売部数を維持できる保証はない。保証が無いことは皆怖い。怖いからやらない。やれない。

刷り部数を維持して、実売部数を伸ばすために努力すべきなんだろうが、これがなかなかできない。

このままではまずいという気持ちは強いが、スパイラルを抜け出す方法は見つからない。



2007年10月2日火曜日

アメリカペーパーバック事情

日経パソコンPCオンラインの続・混沌の館にこんなコラムがあった。

紙の本は10年後になくなる

話の大筋は、紙の本が売れなくなって将来は電子ブックへ移行するだろうということだ。

まぁ、よく言われる話だし、珍しい話でもないので、どうでもよい。

おもしろかったのは、アメリカの出版事情が紹介されているところ。

アメリカのペーパーバッックの実売率は今50%前後に落ちているそうだ。日本でもここ10年くらいの間に実売率が落ちていて、中には返本率が50%を超える、つまり実売率が50%を割り込んでいる出版社もあるそうだから、似たような状況だ。

また、アメリカでは売れ残ったペーパーバックは表紙を切り取って、この切り取った表紙だけを出版社に返し、残りの部分は断裁するそうだ。これは知らなかった。

で、この表紙を切り取った残りの部分を古本屋に横流しする書店があるので、アメリカの古本屋には表紙の切り取られたペーパーバックが売られていることがあるとか。

今度アメリカに行く機会があったら、ぜひ古本屋によって表紙のない本を探してみよう。

2007年9月28日金曜日

DDJ

チェンジビジョンの平鍋さんの記事がDDJ(Dr. Dobb's Journal)に掲載されたそうだ。

すばらしい!

DDJにTRICHORDの記事でました!

http://www.ddj.com/architect/201807863

DDJは世界最古のコンピュータ/プログラミングの専門誌として、知る人ぞ知る雑誌。創刊当時のDDJには、Appleのスティーブ・ウォズニアックの手書きの記事とかが掲載されていた。GNUのリチャード・ストールマンが最初のGNU Manifestoを寄稿したのもDDJだ。

ちなみに平鍋さんがはじめて書いた記事は、DDJJ(Dr. Dobb's Journal Japan)に掲載されたそうだ。

懐かしいので、ちょっと裏話を書いておく。

私がアスキーに来る前、まだ翔泳社にいた頃、月刊プログラマーズ・ページという翔泳社初の月刊誌の創刊に副編集長として参加した。

プログラマーズ・ページ創刊の準備を進めていたとき、米国の雑誌と提携して翻訳記事を入れたいという意見が出て、私が米国の雑誌の中から適切なものを選ぶことになった。私が選んだのはもちろん、DDJ。一応、当時米国で刊行されていたプログラミング雑誌を一通り見たうえでの決断だったが、やはりDDJは別格だと思っていたので、迷わず選んだ。

でも、残念なことにDDJ側から提携の話は断られてしまった。たしか、他の日本の出版社との契約がまだ残っているというのが理由だったと思う。

結局、プログラマーズ・ページはどの米国雑誌とも提携せず、独自の記事のみで刊行された。

創刊からそろそろ1年になろうかという頃、DDJから「提携できるようになったけど、どうする?」という連絡がきた。これを逃す手はない! 編集長と相談して、DDJの一部の記事を翻訳掲載するのではなく、プログラマーズ・ページそのものをDDJ日本語版(DDJJ)としてリニューアルすることになった。

米国から山ほど送られてきたDDJを読んでは、日本語版に掲載する記事を選ぶのは実に楽しい作業だった。当時のDDJには、Bill Jolitzが書いていたPCにBSDを移植するという連載記事があった。386BSDを作る話だ。

この記事をぜひ日本語版に載せたいと思ったのだが、Jolitzは記事の版権を自分が持っているので直接本人に交渉したうえで別料金を払ってくれと言われて断念した。このときはほんとうに悔しかった。

数年後、アスキーにいた私のところにJolitzが386BSDの本を書いているという情報が入った。DDJJのときの悔しさを覚えていたため、すぐさま版権を取得し、『386BSDカーネルソースコードの秘密』というタイトルで翻訳・出版した。このときばかりは、なんだか不思議な縁を感じた。

ちなみにこの386BSDの本は、シリーズとして何冊も刊行される予定だったのだが、Jolitzが原稿を書かないために1冊しか刊行されていない。

憧れのDDJの日本語版を作るというのは、私にとってとても魅力的な仕事だったのだが、翔泳社との間にいろいろあってアスキーに移ることになった。結局、DDJJ創刊号の準備をしたのが、私の翔泳社での最後の仕事になったわけだ。今では、そのDDJJももうない。

この世は無常だ。

2007年9月22日土曜日

ミス

久しぶりに大きなミスをやらかした。

自己嫌悪。俺は馬鹿だ。

胃が痛い。

社員をサーフィンに行かせよう

『社員をサーフィンに行かせよう パタゴニア創業者の経営論』を読んだ。すばらしい本! 感動した。

私は小学校から高校までボーイスカウトに所属していて、キャンプやらハイクやらが大好きな少年だった。遊びに行くのはいつも山の中だった。
大学では生物部に入って、山やら川やら海で遊び、バックパッキングに憧れて、フリークライミングに夢中になった。その頃に憧れていた人の一人がイヴォン・シュイナードだ。
ヨセミテの先進的なクライマー。クリーンクライミングの提唱者の一人。単なるクライマーではなく、高品質なクライミング用品を作り、さらにパタゴニアというブランドでやはり高品質なアウトドア衣料品を作っている人。
シュイナードのクライミング用品やパタゴニアの服は高くてなかなか買えなかったけど、本当に憧れた。

社会に出て、アウトドアからもクライミングからも離れてしまったけど、イヴォン・シュイナードが作ったパタゴニアが金儲けではなく地球環境保護を第一の目的として企業活動を続けていることは知っていた。リサイクルしたペットボトルを使ったフリースを世界で最初に作ったりとかね。

そのイヴォン・シュイナードが本を出したと聞いて、すぐさま買ってきた。中身についてはとくに紹介しない。タイトル通りシュイナードの経営哲学が書かれている。一般の経営論とか起業本とはまったく違うので、ぜひとも読んでほしい。

世の中の偉い人たちは、やれ日本のビル・ゲイツを育てなければいけないとか、Googleのような企業が出てこないとだめだとか言うけれど、ビル・ゲイツもGoogleもいらない。育てなければいけないのはイヴォン・シュイナードのような経営者であり、パタゴニアのような企業だろう。

過剰生産/過剰消費の社会に未来はないよ。拝金主義はもうたくさんだ。






2007年9月19日水曜日

E90オーナーズミーティング

9月14日に行われたE90オーナーズミーティングに参加してきた。

E90は知る人ぞ知るNokia Communicatorの最上位機種! 信じられないほど魅力的なスマートフォン。

欲しくてたまらないけど、日本語の問題とか電波法とかいろいろあってまだ入手していない。で、オーナーじゃないけどオーナーズミーティングに参加(笑)。

きっと濃い話が出るんだろうなぁ、と思っていたけど想像以上に濃い話の連続で大満足。

Pythonを使ったプログラミングの話も出て、Python好きとしてはとてもうれしかった。でもバージョンが2.2.2だそうで、最新のライブラリが使えず、古いバージョンに対応したものを探すのにちょっと苦労しているとか。

会場での発表内容については、

GoGo SmartphoneBLOG

に詳しく出ているので、こちらをどうぞ。18台も集まったE90の姿は圧巻!

とにかく日本でまだ発売もされていず、日本では使えないはずのスマートフォンのオーナーがこんなにいるというのは、すごいことだと思う。

Nokiaさん、お願いだから日本語版出してくれ!



2007年9月8日土曜日

とりあえず入稿

9月に出す本2冊のデータを印刷所に入れた。

問題が生じなければ(生じちゃ困るが)これで終了。

疲れた。家に帰って寝よう。帰りの電車の中でダークエルフ物語の3巻を読まなくちゃ。

来週はLL魂の反省会だ。

2007年9月7日金曜日

ドラゴンランス一気読み

7月、8月と公私ともにとんでもなく忙しかった。

7月には子供が生まれてからはじめて沖縄旅行に行ったし、8月頭にはLL魂があり、お盆には息子が所属しているカブスカウトのキャンプにボランティアのサポートとして参加、そのあと帰省。

で、これらの活動の合間に(合間なんて言ったら怒られちゃうかな)必死こいて本作り。8月に2冊出して、9月にも2冊(1冊はOEM)出す。

こういう風に忙しくなるとどうなるかというと、無性に本が読みたくなる。

編集の仕事が忙しいときは、朝から晩まで文字との格闘が続く。コンピュータの画面で原稿を読み、レイアウトされて出力されたプリントアウトを読み、参考文献を読む。

1日中文字ばかり読んでいる。目が疲れて霞み、頭がぼ〜っとして、肩が凝る。なのに、なのに、活字が恋しい! 本が読みたい!

まったくもって不可解な感情だが、いつもこうなる。活字中毒が祟って編集者になったような人間だから、しょうがないか。

なにはともあれ読む本を調達しないといけない。さて、何を読むか。仕事でいやになるほど読んでいるので、コンピュータ関係の本は読みたくない。軽く読めて、現実逃避できるやつがいい。ハリー・ポッターみたいなの。

そこまで考えて、思い出した。そうだ、アスキーってドラゴンランス出してるじゃん!

ドラゴンランスと言えば、ロールプレイングゲームの元祖であるD&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)をもとに作られた小説で、世界中で5000万部を超える大ベストセラーだ。アスキーが出しているのは以前から知っていたのに、なんで今まで読んでいなかったんだろう。身内が出しているから安心しちゃってたのかなぁ。

とにかくドラゴンランスを読むことに決めたので、いそいそと担当編集者に会いにいく。そして、自分がいかにドラゴンランスを読みたいと思っているかを切々と訴える。まちがっても「仕事の合間に読む本がなくってさぁ」などとは言わない。担当編集者はとっても喜んでくれて、すぐに見本誌をくれた。ありがとう!

で、読み始めてすぐにはまった。おもしろい! ほんとうにおもしろい! さすが世界のベストセラー! どんなふうにおもしろいかは、また別の機会に書こう(ほんとか?)。

1冊読み終えては担当編集者に見本誌をもらいに行くのを繰り返し、7月から8月にかけての1ヶ月半くらいの間にアスキーが刊行しているドラゴンランス21巻すべて読んでしまった。

でもでも悲しいことに、ドラゴンランスって21巻で終わりじゃないんだよ。ドラゴンランス関係の小説は原著の版元から100タイトル以上出ているそうなんだけど、メインのストーリーがあと1巻(翻訳では)でれば完結するんだそうな。でも、その最後の1巻は現在翻訳中!

そりゃあないよ、最後の最後でおあずけかい! ショック!

翻訳が早く完成することをパラダインに祈りつつ、ダークエルフ物語に浮気する日々。ダークエルフ物語もおもしろいので、これはまた別の機会に。

最後に今アスキーから出ているドラゴンランスの一覧とそれらを積んだところを載せておこう。


  1. ドラゴンランス 1 廃都の黒竜

  2. ドラゴンランス 2 城砦の赤竜

  3. ドラゴンランス 3 氷壁の白竜

  4. ドラゴンランス 4 尖塔の青竜

  5. ドラゴンランス 5 聖域の銀竜

  6. ドラゴンランス 6 天空の金竜

  7. ドラゴンランス伝説 1 パラダインの聖女

  8. ドラゴンランス伝説 2 イスタルの神官王

  9. ドラゴンランス伝説 3 黒ローブの老魔術師

  10. ドラゴンランス伝説 4 レオルクスの英雄

  11. ドラゴンランス伝説 5 黒薔薇の騎士

  12. ドラゴンランス伝説 6 奈落の双子

  13. ドラゴンランス セカンドジェネレーション 上

  14. ドラゴンランス セカンドジェネレーション 下

  15. ドラゴンランス 夏の炎の竜 上

  16. ドラゴンランス 夏の炎の竜 中

  17. ドラゴンランス 夏の炎の竜 下

  18. ドラゴンランス 魂の戦争 第一部 墜ちた太陽の竜 上

  19. ドラゴンランス 魂の戦争 第一部 墜ちた太陽の竜 中

  20. ドラゴンランス 魂の戦争 第一部 墜ちた太陽の竜 下

  21. ドラゴンランス 魂の戦争 第二部 喪われた星の竜

ドラゴンランスシリーズ




2007年9月4日火曜日

インチ目盛りの定規

仕事でインチ目盛りの定規が必要になったので売っているお店を調べようと、ちょっとGoogleで検索してみた。
で、びっくり。なんと日本ではインチ目盛りの定規の販売が法律で禁止されていることを発見。


計量法

第9条 第2条第1項第1号に掲げる物象の状態の量の計量に使用する計量器であって非法定計量単位による目盛又は表記を付したものは、販売し、又は販売の目的で陳列してはならない。第5条第2項の政令で定める計量単位による目盛又は表記を付した計量器であって、専ら同項の政令で定める特殊の計量に使用するものとして経済産業省令で定めるもの以外のものについても、同様とする。



建築関係の設計者などは、インチ目盛りの三角スケールの入手にかなり苦労しているらしい。海外で購入したものも税関で発見されると没収されてしまうそうだ。
出版でもインチで計測したい場合が結構あるので、入手できないのは困る。なんとかならないかと調べ続けたところ、もっと驚くべきことを発見。

なんと、メートル法の定規におまけでインチ目盛りが入っているものは問題なく販売できるのだそうだ。

なにそれ! それじゃあ上の法律、意味ないじゃん。そんな抜け穴作るくらいなら、普通に販売させろよ!
工業規格を揃えるためにメートル法を強制するっていうのはわからなくはない。必要だと思う。でも、メートル法以外の定規を売っちゃいけないってのはおかしいだろう。
それは話が違うと思うぞ。

とりあえず売っていることがわかったので東急ハンズ新宿店で探してみたところ、1種類だけだけどインチ目盛りの入った定規が売られていた。
株式会社ソニックが作っているOA読取り定規SN-597というやつだ。40cm/15インチで、インチ目盛りには1/10、1/8、1/6の3つがついている。
私の目的にほぼぴったりだったので、即購入。

私の問題は解決したけど、変な法律には納得がいかない。一時は意味があったのかもしれないけど、今は無意味だ。
こういう法律は改正してほしいなぁ。迷惑だよ、ほんとに。

OA読取定規 SN-597


SN-597のインチ目盛り




2007年9月3日月曜日

ボウリング・フォー・コロンバイン

GyaOで配信しているのに気づいて今頃マイケル・ムーアのボウリング・フォー・コロンバインを見る。

結局アメリカの暴力は、自分が暴力を振るわれるかもしれないという恐怖心からきていると。そしてその恐怖を作り出しているのはアメリカのメディアだというわけだ。

以前日本で起きた事件に、駅のホームで10代の少年と30代のサラリーマンがけんかをし、サラリーマンが少年に殴り殺されるというのがあった。

このとき少年が、

「怖くて怖くてたまらなくて、夢中で殴った」

と証言していたのが強く印象に残っている。

恐怖に駆られた人間は何をするかわからない。怯えた人間は危険だ。でも、怯えた大国はもっと危険だ。

マイケル・ムーアの華氏911もGyaOで配信しているので、今度見よう。

日本がアメリカのあとを追いかけているように感じるので、とても憂鬱だ。




2007年7月18日水曜日

国歌

先日サッカーアジアカップの日本代表対ベトナム戦を見ていたときのこと。

国歌斉唱をしているイレブンを見て、小学校3年の息子が質問してきた。

子「これ、なにやってるの?」

私「国歌斉唱だよ。国歌を歌っているんだよ。」

子「コッカ? コッカってなに?」

私「国の歌だよ。君が代のことだよ。」

子「キミガヨってなに?」

私「今歌っている歌のことだよ。学校で歌ったことあるでしょう。」

子「知らないよ。歌ったことないよ。」

驚いた。しかたがないので、妻と二人で君が代を歌って聞かせ、3回ほど一緒に歌わせた。でも、まだ覚えてはいないだろうなぁ。

私が子供の頃には、小学校で君が代を習ったし、なにかの行事の際には歌っていたと思う。息子に音楽の教科書を持ってこさせたところ、一応最後に君が代は出ている。でも、今の小学校は君が代を教えていないわけだ。

反対意見がどれだけあったとしても、とりあえず君が代は国歌だし、日の丸は国旗だ。日本人として育った人間がこの二つを知らなかったら困るだろう。教師がどんな思想信条をもっていてもかまいはしないが、必要なことを教えてくれないのは困る。

私たち親の世代が小学校で教わったことを今の小学校は子供に教えてくれない。ほったらかしておくと、当然知っているだろうと思っていることを知らないまま子供が育ってしまう。なにかにつけて、子供がなにを教わっていないかを探り出し、親が教えてやらないといけない。まったく面倒な世の中だ。




2007年7月13日金曜日

LLのサザエさん

今年もLLのイベントやります! 今年はLightweight Language Spirit、略称がLL魂!

Lightweight Language Spirit(LL魂)

最初にやったLL Saturdayから、もう5年になるんだよなぁ。はじめから実行委員として参加している身としては、なかなかに感慨深い。

で、今このLL魂のブログで「もしLLがサザエさん一家だったら」というのをやっています。というか、私がこのエントリ書いたんだけど。

もしLLがサザエさん一家だったら

自分でネタだしして、自分でトラックバックかけたりすると、自作自演とか言われちゃうのかな。

ま、いいや。とりあえず「鈴木嘉平版 LLサザエさん一家」をあげておこう。

  • 波平:やさしさと厳しさを併せ持つ古風なお父さんは、Lisp
  • 舟:包容力にあふれたやさしいお母さんは、Perl
  • サザエ:いつも元気で明るく、周りを楽しくしてくれるサザエさんは、Ruby
  • カツオ:いまどき珍しい素朴な少年、カツオくんは、Python
  • ワカメ:いつもパンツ丸見え、セキュリティが気になるワカメちゃんは、PHP
  • マスオ:ちょっと頼りなさそうだけど、誠実でやさしいパパ、マスオさんは、awk
  • タラオ:穢れをしらない純粋な子供の世界に住むタラちゃんは、Squeak
  • タマ:猫だって家族の一員、役に立つんですよ、sh

でも、LispとPerlが結婚してRubyとPythonとPHPが生まれるっていうのはいいかと思うけど、Rubyとawkが結婚して生まれた子供がSqueakってのは納得できん! 自分で考えたんだけど。
カツオくんがPythonってのもなぁ、う~ん。

ちなみにLL魂のチケットは、まだ残っているので今なら買えます。でも残り少ないので、行くつもりの人は早めに買っておいたほうがいいでしょう。直前の駆け込み需要で一気に売り切れちゃうでしょうからね。

Lightweight Language Spiritチケット発売のお知らせ



2007年6月23日土曜日

NSUG Farewell Party

日本サン・ユーザ・グループ(NSUG)が19年の歴史に幕を閉じるということで、最後のパーティーに行ってきた。

現会長である砂原先生をはじめ、NSUGにはアスキーにとって重要な著者が山のようにいる。

にもかかわらず、パーティー会場に顔をだしたアスキーの人間は私だけだ。昔なじみの著者と話をしながら、哀しくなってしまった。

NSUGは解散するのではなく休会するだけ、今後も何らかの形で活動を続けたいとのこと。その鍵を握るのは日本サン・マイクロシステムズだ。

最後に挨拶に立った日本サン・マイクロシステムズの社長である末次さんは、

「このコミュニティは日本サンにとってもっとも大事なもの。これからも支援していきたい。」

と語っていた。米国本社との交渉だとか、予算の問題とか、難しいことが多いのはわかるが、がんばってほしい。

私は昔、「Sun ONE完全解説」というムックを作ったときに末次さんにインタビューをしている。あのときはたしか常務取締役だったんだよね。

インタビューをしたときの印象がとてもよかったのを今でも覚えている。

末次さんのご挨拶

Sunにはもっとがんばってほしいんだよなぁ。SunがBSD系OSであるSun OSを捨ててSystem V系のSolarisを出したときSunは終わったと思ったけど、その後Javaで命をつなぎ、今OpenSolarisで再度注目を集めている(個人的な偏見かも)。Javaもオープンソースにしたし、この流れを変えずに進んで、ぜひビジネスとして成功してもらいたい。

会社の机の下にSun Blade 100を転がしてあるんだけど、生き返らせようかなぁ。



2007年6月19日火曜日

検索されたくない出版社社長、GoogleのPCを盗む

engadget japaneseに記事が出ている。

検索されたくない出版社社長、GoogleのPCを盗む

Macmillan Publishersといったら、世界的に知られた大出版社だ。

そこのCEOともあろう人が、何を幼稚なことをやっているんだろうか。

利権に目がくらんだ人間というものは、ほんとうに恥ずかしいものだ。

Lessig教授のブログにも出ている。

http://blog.japan.cnet.com/lessig/archives/003960.html

CEO Charkin氏本人のブログでの主張

Charkin Blog The heist

2007年6月18日月曜日

出版業界動向

出版業界動向の簡単なメモ


  • 1965年~1975年までは二桁成長

  • 1975年/1976年石油ショック

  • 1976年~1996年までは一桁成長

  • 1996年に2兆6500億円でピーク

  • 1997年以降はマイナス成長

  • 2006年が2兆1000億円で、ここ10年で5000億円のマイナス

  • 2007年以降の年間平均成長率は、雑誌-4.3%、書籍-3.2%と予測されている

  • 雑誌広告は年間平均成長率-1.4%、インターネット広告は2007年に雑誌広告を抜き、年間平均成長率は+17.4%と予測される

  • インターネット広告は2010年には6898億円に達する見込み



2007年6月13日水曜日

Ruby with CTC

子供の話ばかりではあれなので、11日に行った“「企業システムとRuby with CTC」セミナー”のメモを載せておこう。

「企業システムとRuby with CTC」セミナー

Ruby on Railsでブレイク中のRubyの、それもエンタープライズよりのセミナーである。ついこの間まで、「Ruby」と「エンタープライズ」なんて、水と油みたいなものだと思っていたんだがなぁ。世の中わからんもんだ。最後に登壇したまつもとさんが、何度も「エンタープライズなんてずっとアウェイだと思っていた。非常にとまどっている。」と繰り返していたのがよくわかる。

毎日かかさず日経新聞読んでます風のビジネスマンが「今後企業システムの開発はJavaからRuby on Railsに移行する」とか言っているのを聞くと、正直目が点になってしまう。申し訳ないけど、「ホントか、おっさん」とかって言いたくなっちゃうんだよね(私も十分おっさんだけど)。

セミナー自体は大盛況で、会場は満杯。ほとんどが背広組みで、私が知っているRuby関係者は数えるほどしかいなかった。

以下、不正確なメモ。間違っていたらご容赦を。

Sun's Strategy for web technology in Web 2.0 era

(Tim  Bray, Director of Web Technologies - Sun Microsystems, Inc)
  • Web 2.0の特徴は貢献のカルチャー
  • 世界の一部の人はPublishingをしたがっている
  • Sunの社員全員にブログを書く許可を与え、環境も用意しているが、実際に書いているのは5%(10%?)しかいない
  • 情報発信をすると聞く能力も高まる
  • 少数のブロガーの中には新聞やテレビに匹敵するオーディエンスを持っている人がいる
  • オーディエンスが少なくても適切な人たちであればそれでよい
  • Sunの技術者が書くブログを理解できる人は100人くらいしかいないかもしれないが、その100人はSunにとってとても重要
  • 昔は、情報は少数から多数へ、中心から端へと流れていた。これが端から中央へ流れるように変わった
  • 開発が簡単になってきたので、アイデアとツールがあればだれでも新しいものをWeb上に作れるようになった
  • O'reillyのデータによると、ほとんどの言語(の本)はフラットか減少している。伸びているのはJavaScriptとRubyのみ
  • Webアプリケーションを作るのにかかる時間が問題
  • PHPにはセキュリティと保守の面で大きな問題がある
  • RubyであればPHPの利点を持ちながらクリーンで保守性の高いコードが書ける
  • 世界がすべてJavaだけでできているとか、Rubyだけでできていれば人生は楽になる。でも、もうそうではない
  • ネットワークはヘテロジーニアスな環境になっている
  • 将来はJavaプラットフォームを利用して、さまざまな言語を使えるようになる
  • RESTのアーキテクチャをWebに適用した例として、Atom Publishing Protocolがある

開発の現場から得られたRubyのポテンシャル

(株式会社イーシー・ワン、プロジェクトマネージャー太田宗吾、アーキテクト秋間武志)
  • 一人(秋間氏)以外はRuby未経験者のチームで開発を行った
  • Rubyは未経験だがJavaではベテラン
  • 期間は7週間
  • Railsのプラグインが便利で、ロケットスタートが切れた
  • Railsのレールに乗ることで開発のスピードがアップ
  • Rubyの高い学習曲線(学習しやすいということだろうなぁ)のおかげで3週間目にはビジネスロジックを書けるようになった
  • Tracが使いやすかった、顧客にも使ってもらえた

  • 今ではRailsのプラグインを作っている
  • Ruby Business Commonsというコミュニティから情報発信する予定

私達が体験したRubyプロジェクトの実際

(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 ITエンジニアリング室 先端技術チーム長  亀田 積)
  • 開発チームのほとんどがJavaプログラマ、技術リーダーのみがRails経験者

  • 1ヶ月でだいたいは書けるようになった
  • Railsらしく書けるようになったのは3ヵ月後
  • パフォーマンスについてはJRubyに期待
  • JRubyでは、Javaで培われたエンタープライズな環境が使える

JRuby and NetBeans -- Why Sun?

(Charles Nutter, Thomas Enebo - Sun Microsystems, Inc JRuby: Ruby for the Java Platform開発者)
  • Rubyは今世界で10番目に人気のあるプログラミング言語(TIOBE)
  • JRubyは2002年から開発している
  • Ruby 1.8.5と互換性を保つようにしている
  • JavaプログラマはなぜRubyを使いたがるのか? Rubyは良い言語だし、Javaにないフィーチャーがあるから。行数を減らせるし、問題に対する考え方も変わる
  • Ruby kaigi 2007でJRuby 1.0をリリースした
  • Rubyをきちんとサポートできれば他のDynamicな言語もJVMでサポートできる
  • NetBeans 6マイルストーンにRubyサポートが入っている
  • 今後は、1.9/2.0対応、JavaのネイティブUnicodeのサポート作業を進める
  • デモで使っていたのはMac OS X、エディタはviだった

Rubyへの取り組みと戦略

(サン・マイクロシステムズ株式会社 藤井彰人)
  • jrunscriptコマンド、デフォルトでJavaScriptが動く
  • Sunの戦略、Rubyコミュニティの良き市民になること
  • Solaris 10をRubyの最高のプラットフォームにする
  • NetBeansをマルチ言語対応デベロッパーツールにする
  • JRuby on Glass Fish
  • イノベーションを起こせるエンジニアになる必要がある

ビジネスアジリティへの Ruby のインパクト

(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 執行役員 ITエンジニアリング室長 鈴木誠治)

メモなし

The Power of Ruby

(ネットワーク応用通信研究所 フェロー まつもとゆきひろ)
  • エンタープライズはずっとアウェイだと思っていた。とまどっている
  • あらゆる業種でソフトウェア開発が死活問題になってきている
  • いまやソフトウェアは吉野家の牛丼
  • うまい、はやい、やすい → 高品質、短納期、低価格
  • Rubyで解決!
  • Rails → 痛くないWebアプリケーション開発、Webアプリケーション開発は痛い!
  • Railsの登場で、ブログシステムは15分で作れるようになった。このフィルムのインパクトは大きかった
  • 調子に乗ったRailsプログラマは一生懸命練習を重ね、今では2分でブログシステムを作れるようになっている
  • プログラミング言語のパフォーマンスはすでに問題ではない
  • スケーラビリティのボトルネックはネットワークとデータベース、どちらもRubyとは無関係!
  • twitterは11000リクエスト/秒をこなしたとか?
  • 結局スケーラビリティとは、リソースをどれだけ投入するかという問題
  • ぶっちゃけエンタープライズとは、有名企業が使用を推奨するかどうか
  • Sun 問題は何であれJavaだ!(昔)→ 問題は何であれJavaプラットフォームだ!(今)
  • Microsoft IronRubyを作っている
  • IBM Rubyに注目しているらしい
  • CodeGear(Borland) Ruby対応のIDEを作る
  • Thought Works マーティン・ファウラーの会社、Rubyの技術者を雇っている
  • BEA 何か出てくるかも
  • 言語の違いは実はあまりない、何で作ってもちゃんと動く
  • なぜRubyか → 十分良い、十分早い
  • オブジェクト指向で生産性があがるというのは幻想
  • フレームワークとライブラリが重要
  • LAMPで使われるP言語(Perl、Python、PHP)
  • PにロングテールでRuby
  • 人にフォーカスする、人の生産性をあげることが重要、マシンはどんどん早くなる
  • 刹那的生産性、ノリ、気分、などを維持できるのがRuby
  • Rubyには哲学に基づくバランスがある
  • Fred Brooksの法則 一人のプログラマが一日に書くプログラムの行数は言語によらず一定
  • 生産性の高い言語を使うことで生産性を上げることができる
  • 必要なのは単純な言語ではなく単純なソリューション
  • 単純な言語のほうが美しいので、言語設計者は単純な言語を作りたがる、気持ちはわかる
  • 今ではRubyはバイオインフォマティクスや気象情報処理にも使われている
  • スーパーコンピュータでRubyを動かすなんて正気の沙汰じゃないと思っていたが、世の中正気じゃない人がいっぱいいる
  • 先日Blue GeneでRubyが動いたとメールをもらった
  • NASAでもRubyが使われている


マリオBダッシュ

日曜日の夜だったか、月曜日の朝だったか、息子から「マリオBダッシュ」という歌の歌詞を調べてほしいと頼まれた。
月曜日は忙しくてそんなことをしている暇はなかった。火曜日の朝、息子に「マリオBダッシュの歌詞は?」と尋ねられたので、「ああ、そのうち調べておくよ。」といいかげんな返事をしておいた。夜、家に帰る前にインターネットで歌詞を調べ、プリントアウトを持ち帰った。
今朝息子にプリントアウトを渡すと、大喜びで歌詞を見ながら一生懸命歌っている。「マリオBダッシュ」って、ラップだったのね。

息子を小学校に送り出し、さて会社に行く前にメールでもチェックするかと書斎に入り、椅子に座った。目の前のちょうど視線の先にある本棚に付箋が張ってあり、息子の字で

マリオBダッシュ

と、でっかく書いてある。たぶん、パパが忘れちゃわないようにと、息子が昨日のうちに書斎に入り込んで書いていったのだろう。
思わず笑ってしまった。しばらく付箋は貼ったままにしておこう。


2007年6月6日水曜日

税金

分倍河原→西国立→調布 納税三角地帯

租税公課は忘れずに。

以上、まったく意味不明!

2007年5月16日水曜日

風邪引きさん

先週半ばから悪い風邪を引き込んだらしく、5日間ほど寝込んでしまった。

抗生剤やら解熱剤やらを大量に飲んでなんとか復活したが、体のだるさと吐き気がおさまらない。

やらなきゃいけないことはてんこ盛りだが、体がいうことをきかん。まいった。

2007年4月29日日曜日

日本Javaユーザグループ結成総会

日本Javaユーザグループの結成総会にいってきた。

Javaが世に出てから12年あまり、なんで今更ユーザグループを作るんだろう? と不思議に思いながら参加。

丸山先生のキーノートによると、昨年/一昨年と日本サンと一緒に地方のJavaコミュニティの育生を行ってきて、その結果できた地方のJavaコミュニティを統合したようなコミュニティを作りたかったとのこと。さらにJava周辺のコミュニティ、ApacheとかJBOSSとか、も加えていきたいと。日本Javaユーザグループは、コミュニティのコミュニティを目指すということらしい。

「Javaとデータベース」という細川努さんの講演では、Ruby on Railsの話がばりばりと出てきてちょっとびっくり。やっぱり今のJavaで最も注目されているのはRailsってことか。

ひがやすをさんの講演「Super Agile Web Development with Seasar2」が、いつもながらおもしろかった。以下、簡単なメモ。

  • 言語レベルでは生産性に差は出ない。
  • 統合開発環境による補完、事前チェックなどは静的言語のほうが動的言語よりも優れている。
  • デプロイは動的言語のほうがずっと楽。でもSeasar 2.4で導入したホットデプロイという技術を使えばJavaでも動的言語と同じ楽さが実現できる。
  • Super Agile = 動的言語の良さ + 静的言語の良さ
  • SQLやHTMLを抽象化した新しい言語を作ると、頭の中で翻訳したり、実際に動かしてみないと、なにをやっているのかわからなくなる。こういうのはきらい。
  • テーブルを元に開発するのが「テーブル駆動開発」、ページ(HTML)を元に開発するのが「ページ駆動開発」、この2つを組み合わせることで開発がうまく進む。
  • ステップバイステップ開発。ホットデプロイによって、少し開発/すぐに確認、ということが実現できる。

講演の最後は、「コミュニティのコミュニティ、地域に閉じず、Javaに閉じず」というパネルディスカッション。モデレータは星暁雄さん、出席者に贄良則さんがいたのにも驚いたが、日本Rubyの会の高橋征義さんがいたのにはもっとびっくり。

で、ディスカッションの結論は、「飲み会重要」ってことで。

会場を見渡して、Java界隈の知り合いがほとんどいなかったのも気になった。さらに気になったのがプレス席がガラガラだったこと。私が見たプレス関係者は二人だけだ。日本Javaユーザグループの広報がきちんと通知しなかったのか、プレスがまったく興味を示さなかったのか、どっちなんだろう? だいじょうぶかね?

懇親会へ移るところで露木さんを発見! まさかPythonの人に会えるとは思わなかったので、うれしかった!

懇親会の席では、露木さん、高橋さん、ひがさんなどと話す。Eclipse本の著者である鈴村さんにも久しぶりにあえて、うれしかった。はっし〜に会えなかったのが残念だ。

あと、なぜかマイクロソフトの萩原さんがいたので、時期Visual Studioについて話を伺う。う〜む、要注目だな。




2007年4月27日金曜日

ルータ交換

ようやくネット接続が安定したと思ったらルータがお亡くなりになった。

しかたないので、新しいルータを購入してセットアップ。

祟られているのか?



2007年4月24日火曜日

ネットワーク復活

昨年末よりインターネットへの接続が切れまくって困っていた。24時間つなぎっぱなしのはずが、1日に数時間は接続が切れてしまう。週末なんぞはほとんど1日中つながらない。

マンション(長屋)で加入しているプロバイダにクレームをつけたところ、このプロバイダの電話サポートが最低最悪。

「我々の管轄内(マンションの入り口まで)では信号は正常ですから、何も対応できません。」の一点張り。「接続できなくなっているのはわかっているのか?」と問うと「それは確認しております。」だと。「接続できないのに金を取っていたら詐欺だろう。」と言ったらだまりこんで返事をしない。なんなんだこいつは!

何度も何度も電話をして、怒鳴りまくって、ようやく技術者をよこしてもらえることになった。それでもサポートは「あくまでも調査であって、何も対応はいたしませんので、ご了承ください。」などとほざいている。こいつらは「顧客サービス」という言葉を知らないのか?

だいたいインターネットへの接続サービスを提供して金をもらっている会社の人間が、「接続できない」と言ってきた客に向かって「何も対応しないので、了承しろ」とはどういうことだ。そんなもの了承できるわけがないだろう。

しかし、我が家に来てくれた技術者はしごくまともで親切な人だった。電話サポートの対応とあまりにも違うのでびっくり。

接続できない状況を話したところ、

  • まずは我が家の回線をチェック。配電盤までは正常な信号がきているが、配電盤からモデムを接続している部屋までの間で大きく信号がダウンしていることを確認。
  • 壁の中の実際の配線を調べ、本来モジュラーケーブルでなければならないところになぜか同軸ケーブルが使われていることを発見!
  • 壁の中にモジュラーケーブルを張り直し、回線を再接続。
  • 回線を再びチェックし、正常に信号がきていることを確認。

これだけのことを2時間ちょっとの間にやってくれた。「管轄外なので対応しない」なんていう戯れ言はいっさい言わず、てきぱきと作業を進める姿は頼もしく、気持ちがよい。

帰り際に電話サポートがひどい件を話すと苦笑いをしていた。きっとどこでも同じことを言われているんだろうなぁ。かわいそうに。

作業してもらってから1週間。接続は安定していて、切れなくなった。とりあえず一安心だ。

さて、ようやくまともにサーバにアクセスできるようになったので、書こうと思って書けずにいたエントリを書いていこうと思う。ま、のんびりと。

しかし、アナログ電話回線に同軸ケーブルを使うなんて、うちのマンションの施工業者は何を考えていたんだ?



2007年2月15日木曜日

Developers Summit 2007

なんか年が明けてから子供の話しか書いていないので、たまには別の話を。



昨日Developres Summit 2007に行ってきた。毎年顔を出しているんだけど、LL関係のセッションがずいぶん増えたように思う。

私としては聞きたいセッションが増えているのでありがたい。でも、忙しくて全部は聞けないけど。

今回のデブサミにおける私のメインテーマは、ばっくれてメールの返事をよこさなくなっている著者を捕まえること。

なにせその著者が講師を担当するセッションがあるので逃げられることはない(笑)。

セッション開始前、関係者席の直後に陣取って舞台上の著者に手を振り、プレッシャーをかける。愕然とした著者の顔が印象的。

デブサミにはアスク・ザ・スピーカーという、セッションを終えた講師と直接話ができるスペースが設けられている。すばらしい! これはきっと主催している翔泳社が各出版社の編集者のために設けてくれた制度に違いない。翔泳社も同じ出版社だから編集者がなにをしたいか、ちゃんとわかっているんだ(ほんとか?)。

というわけでさっそくアスク・ザ・スピーカー席で待ち伏せ。一般の方たちとの話が終わったところで、著者とお話し合い。新しい締め切りを設定して、ま、OK。

いくつかセッションを聞いたけど、最後に聞いた「出張Shibuyaイベント 〜 Shibuya.pm presents "Shibuya.js x Shibuya.pl mashup night" 〜」がなかなかおもしろかった。最速インターフェース研究会の人が言っていた「毎秒1600字を表示できればユーザーインターフェースとしてのスピードは十分」というのにちょっと驚かされた。なんでも速読の達人がそれくらいのスピードで文字を読むそうで、これ以上スピードを上げても人間のほうがそのスピードに追いつけなくなるとか。

彼はlivedoorのRSSリーダを作っているそうで、本人自ら2800以上のブログを登録して読んでいるそうな。今使っているBloglinesから乗り換えてみようかな。



最速インターフェース研究会

livedoor Reader

2007年2月12日月曜日

息子スキーデビュー

私は小学校の頃に(もう35年くらい前の話だ)一度だけスキーをやったことがあるが、それ以来スキーには縁のない生活を送ってきた。
妻は結婚前にはずいぶん滑っていたらしく、スキーの機材も一式持っている。その妻が、小学校二年生の息子にそろそろスキーを教えるといいだした。まぁ、反対する理由も無いので、今日親子三人で狭山スキー場に行ってきた。

狭山スキー場

前述のように私はスキーに縁のない人間なので、ゲレンデの外で見学。妻が息子に手取り足取りスキーを教えた。

最初こそ慣れないスキー板によたよたしていたが、2時間もするとそれなりにボーゲンで滑り始め、リフトでゲレンデの一番上までいって滑り降りるまでになった。もう、びっくり!

子供は何でも学ぶのが早い。

しかし、1日中ゲレンデを滑っている妻と子を眺めているだけってのもつまらんものだ。スキー始めるかな、いまさらだけど。



2007年2月10日土曜日

息子の参観日

今日は息子の参観日だった。

図工の授業とパソコンの授業を見た。パソコンの授業は興味津々で、息子の後ろに張り付いて見てきた。

使っているのはNECのデスクトップPCで、OSはWindows XP Professionalだ。

必要に応じて教壇のパソコンからリモートデスクトップで生徒のパソコンをコントロールできるようになっている。

先生が「5、4、3、2、1、はい!」などと言って生徒のパソコンのコントロールを奪うと、生徒たちが「あ〜!」などと叫ぶのがおもしろかった。

いくつかのアプリケーションがインストールされていたが、メインで使っているのはジャストシステムのジャストスマイルというものらしい。

ジャストスマイル

小学生向けのワープロ、表計算、お絵描きソフトなどがまとまった統合ソフトウェアだ。見るのもいじるのも初めてだが、案外良くできているようだ。子供たちも実に楽しそうに課題の招待状を作っていた。
文字入力をかなで行っていたのが気になったけど、小学校二年生ではローマ字入力はまだ無理だからしょうがないか。

あとおもしろかったのが、子供たちが空白文字の概念を理解できていなかったこと。おかげで、文字の間に空白文字が入ってしまうと、それを削除することができない。「間があいちゃって、しょうがないんだよ」とか言っている。見えないところに何かがある、ということを理解するのはやっぱりむずかしいんだろうなぁ。普通の文字のように消せばいいんだと教えると、驚いていた。



おおきな木

今日は朝から息子の小学校のクラスへ行って、15分間ほど絵本を読み聞かせるというのをやってきた。なんでも父兄が順番にやっているんだそうで、今日は我が家の当番だとか。


何を読むかちょと悩んだが、結局シェル・シルヴァスタインの『おおきな木』を読むことに決めた。





残念ながら息子は昨日から熱を出して学校を休んでいるので、ベッドの横で本を読んであげた。読み終わって顔を見ると、ポロポロと涙をこぼして泣いている。学校で友達と一緒に聞けないのが悲しいのか、ストーリーが悲しかったのか、首を振るばかりでよくわからない。両方だったのかもしれない。


小学校の教室へ行き、子供たちを前に本を読む。思っていたよりも子供たちはずっと静かに話を聞いてくれた。息子のクラスメートがどんな反応をするのか興味深く観察していたのだが、ちょっと小学校二年生にはむずかしかったようだ。なにがおもしろいのかよくわからない、というような顔をしている子が多かった。でも、何人かは目に涙を浮かべていたな。


私がシェル・シルヴァスタインを知ったのは二十数年前の学生時代だ。あれから何回読み返したことだろう。そういえば、父親になってから『おおきな木』を読むのは初めてだ。いろいろと考えさせられる。


久しぶりに『ぼくを探しに』も読み返してみようかな。





ネットワーク不調

最近、契約しているプロバイダの調子が悪く、やたらに回線が切れる。

クレームをつけたところ、今日技術者がやってきて回線のチェックをしてくれた。

しかし、根本的な原因はわからず。家の配電盤からモデムを取り付けている部屋までの配線をちょこっといじくって若干反射を減らしただけ。

これで直るんかいな?

とりあえず今はつながっているみたいだけど。



2007年2月7日水曜日

アスキー72位

2006年文教堂 店頭販売実績100社



というデータが公開されている。この中からPC関係の出版社を抜き出してみると、


  • 27 日経BP出版センター

  • 34 ソフトバンククリエイティブ

  • 41 技術評論社

  • 45 インプレスコミニュケーションズ

  • 53 毎日コミュニケーションズ

  • 57 ナツメ社

  • 59 翔泳社

  • 72 アスキー

  • 74 秀和システム

  • 84 オ-ム社

  • 91 エクスメディア


といったところ。



アスキーが72位というのは、だらしがないと思うべきなのか100位以下に落ちていなくてよかったと思うべきなのか、微妙。

ちなみに親会社の角川書店は4位、兄弟会社のエンターブレインは12位だ。

2007年1月31日水曜日

今年の誕生日

今年になってから一度もエントリを書かないうちに誕生日になってしまった。

例年のごとく自分の誕生日を忘れていたら、息子が荷物をかかえて走りよってきて

「パパ、お誕生日おめでとう!」

と言ってプレゼントをくれた。今年のプレゼントは、フカフカの室内履き。最近足が冷えるので、これはありがたい。

プレゼントに添えられていた息子の手紙。


パパおたん生日おめでとう!

ぼくがあげたカードつかってください。

カードがなくてもかたたたいてたげるよ。


カードというのは昨年の誕生日に息子が贈ってくれた「かたたたきけん」のことだ。

「たたいてたげるよ」というのが、とってもうれしい。