itojunさんの告別式に参加してきた。
KAMEプロジェクトのメンバー、*BSD関係者など、懐かしい人たちが大勢いる。
でも、ほとんど言葉をかわすことはない。信じられないという気持ちと悲しみとが言葉を奪ってしまったようだ。
最後のお別れで棺に入ったitojunさんに会う。涙がこぼれた。ほんとうに逝ってしまったんだ。
棺にはKAMEのぬいぐるみが入れられていたので、そのそばにお花をおいてきた。
itojunさん、どうか安らかに。いろいろありがとう、そしてさようなら。
itojunさんの告別式に参加してきた。
KAMEプロジェクトのメンバー、*BSD関係者など、懐かしい人たちが大勢いる。
でも、ほとんど言葉をかわすことはない。信じられないという気持ちと悲しみとが言葉を奪ってしまったようだ。
最後のお別れで棺に入ったitojunさんに会う。涙がこぼれた。ほんとうに逝ってしまったんだ。
棺にはKAMEのぬいぐるみが入れられていたので、そのそばにお花をおいてきた。
itojunさん、どうか安らかに。いろいろありがとう、そしてさようなら。
信じられない。うそだろう。
なぜ? 37歳って、若すぎるよ。
BSD magazineでは創刊時からお世話になりっぱなしだったし。アスキーからは書籍も出してもらっている。
彼の笑顔が目に浮かぶ。つらい。
ブックフェアの会場では、出版物以外にも文房具とか電子ブックとかいろいろなものが展示されている。
高級感のある優れたメモ帳として日本でも人気の高いMoleskinもブースを出していた。
そのブースにいろいろな人が使ったMoleskinが展示されていたんだが、なんとその中に日本人のものが4点もあった。これにはびっくり!
以下、展示されていたMoleskinの所有者の名前。
いったいこの人たちはどういう経緯で自分が使ったMoleskinをフランフルトブックフェアで展示するようになったんだろうか?
たぶん世界中から集めただろう使い終わったMoleskinの中に日本人のものが4つも入っているというのはすごい話だ。もしかして、日本人は手帳の使い方がうまいのかな?
今日はブックフェア最終日。ブックフェアそのものは明日までやっているけど、海外版元とのミーティングは今日で終了。ただいま現地時間10月13日午後6時40分。
今日から二日間は出版関係者だけでなく一般の客も会場に入るため、信じられないような込み方をしている。日本のアニメのコスプレをしているドイツ人のガキとかいるし、いい迷惑。
とにかく人ごみをかき分けながら、まだ見ていなかったホールをすべて見る。ミーティングもすべてこなし、お仕事終了。お疲れ様!
しかし、最後のミーティングに出てきた版権担当者はカタログもリストも何も持ってきていなかった。おまえ何しにきたんだよ? いいかげんにしろよ! でもおまえがいいかげんな奴だってことは、ずっと前から知ってるよ。なぁ、ニール、変わってないなぁおまえ。ほんとあきれたけどさ、昔のまんまのいいかげんなおまえに会えてうれしかったよ。次はちゃんとやってくれ、な。
今夜も夕食は中央駅構内のアジア料理店のテイクアウト。フランクフルト最後の夜だけど、おとなしくホテルの部屋で弁当食って寝る。
明日は帰国だ。日本に帰ったら、安くてうまい寿司を食うぞチクショー。
今回の出張で宿泊しているホテルについてちょっと書いておこう。
Best Western Hotel Plaza
Esslinger Strasse 8
60329 Frankfurt/Main
まぁ、日本のビジネスホテルだな。部屋の広さもちょうどビジネスホテルのシングルくらい。バスタブがなくシャワーのみ。お湯にゆっくりつかって疲れを取ることができないのが、ちょっとつらい。
朝食はビュッフェがあるが、常設のレストランはない。受付横に飲み物を出すバーみたいなのがあるだけ。
ただし地の利はいい。ホテルのすぐ近くにトラムという路面電車の駅があり、ここから見本市会場まで乗り換えなしで行ける(16番)。時間は15分くらいか。
また、中央駅まで歩いて行ける距離なので、生活必需品の買い物には便利。構内のお店で食事もできる。
ホテルのすぐそばがマイン川なので、やろうと思えば川沿いの散歩もできる。明日帰国する前にちょっと歩いてみようと思っている。
インターネット接続は、一応各部屋にイーサネットケーブルが1本と無線LANがきている。ただし、使用は有料。
1時間=4ユーロ、3時間=8ユーロ、24時間=12ユーロ
ホテルのカウンタでバウチャーを購入すると、ユーザーネームとパスワードが記入されたレシートを渡される。無線LANに接続したらブラウザを立ち上げ、表示されるログイン画面からこのユーザーネームとパスワードを入力してインターネットアクセスを開始する。
このとき、ブラウザのポップアップをブロックしているとアクセス時間の残量を表示するウィンドウが開かないので注意が必要。仕事が終了したら、ウィンドウに表示されているログオフボタンを押せばよい。
最初、ログインしている間だけタイマーが時間をカウントするのだろうと思っていたら、違っていた。最初にログインしたときから時間をカウントして、購入した時間が過ぎたらアクセスできなくなってしまう。その間、ログインしていたかどうかは関係なし。
いったい何のためにいちいちログイン・ログオフさせているんだろうか?
スピードはまぁまぁ出ているので問題ないが、いちいちバウチャーを購入するのはめんどうだし、使用料が高いと思う。改善してほしいものだ。
ちなみにアスキーのVPNには接続できなかった。アスキーのVPNはやたらとつながらないことが多いので気にならないけど、ホテルのパンフレットにはVPNがつながると書いてある。
まぁ、可もなく不可もなくといったところか。ちなみにホテルのスタッフは女性ばかりで、たいへん愛想が良い。これはいい点だな。
3日目終了。ただいま現地時間の10月12日午後6時半。
もう、へろへろ。
仕事は順調だけど、ほんとうに疲れた。
今日は朝の9時からミーティング。早めに会場に着いたのにゲートの係員が9時からしか入れないとか抜かしやがる。9時からミーティングなんだからそれじゃ困るといくら言っても聞かない。石頭のドイツ人野郎! 結局ミーティングには遅刻した。
次のミーティングまで時間があるので、今まで回れなかったホールを端から見て回る。
ヨーロッパ、ロシアを含めた東欧、中東、アジア、南北アメリカと、まさに世界中の出版社が集まっているのがわかる。アフリカは見なかったけど、参加していないのか、見つけそこなったのか、よくわからない。
さまざまな人種がそれぞれの言葉で話し合っていて、実に興味深い。知っている言語もあれば、まったく知らない言語も聞こえてくる。展示されている本のタイトルを見ても、ちんぷんかんぷんで、まったくわからない。それでも見て回る。たまに、ああこの本はこんな言語にも翻訳されているんだ、ということがわかったりする。
日本からも大手の出版社はブースを出している。紀伊国屋や丸善も出展している。
昔は、いつかアスキーもブースを出したいね、と夢を語ったものだが、今となっては単なるたわごとになってしまった。情けない。
会場を回っていてちょっと気づいたんだけど、ヨーロッパ、中東、南米系の出版社は自分達のブースにワインを置いているところが多い。ブースの中に巨大なワインセラーを置いて、ワインをずらりと並べているところもある。こういうところでは、皆ワイングラスを傾けてワインを味わいながら版権交渉をしている。出版社によっては、カフェかと思うほど立派なキッチンを備えているところもある。
いいなぁ~、うらやましいなぁ~!
アメリカの出版社って、こういうこと絶対やらないんだよなぁ。実用一点張りで、びしびしビジネスやるのもいいけどさぁ、もうちょっと余裕ってもんがほしいよなぁ。楽しみながら仕事をするっていうのもだいじだろう。色気がないよ、色気が。
うらやましいビジネスミーティングをたっぷり眺めたあと、アメリカの某出版社とのミーティングにのぞんだら、思ったとおりに水一杯でてきやしない。
ま、別にいいんだけどさ。ワイン目当てに仕事しているわけじゃないし。
この後、飛び込みで一件ミーティングをこなして、もう一つホールを回ってからホテルに戻った。足が棒みたいだ。
今日の夕食は、昨日と同じ中央駅構内のアジア料理店の肉と野菜の炒め物とライス。
米うまい! 日本の米とはちょっと違うけど、それでもうまい。固いパンとソーセージにはもううんざり。早く日本に帰りたい。今日はもう寝る。
昔のアスキーには海外版権部というのがあって、ここのメンバーは皆英語がペラペラだった。TOEICで900点とかね。
おかげで以前の海外出張では、ふんぞり返って日本語をしゃべっていればそれで済んでいた。
でも、今は海外版権部などないし、自分一人しかいないので、すべて自分でやらなければならない。おかげで毎日ドイツ人相手に怪しげな英語をしゃべりまくることになる。
相手が英語を話してくれればまだいいのだが、ドイツ語しか話してくれないと悲惨だ。ドイツ語はまったく話せないので、しかたなく英語をしゃべり続ける。それでもなんとかなるから不思議なものだ。今日の昼もケバブを売っている屋台で、ドイツ語しか話さないアラブ人と片言の英語と身振り手振りでどうにか昼飯をゲットしたし。
しかしまぁ、われながらひどい英語で、まるで自分が未開の野蛮人にでもなったかのような気分になる。日本語にすると、こんな感じかなぁ。
私「オレ、飯食う。それどこ?」
ホテルマン「お客様、朝食ビュッフェは一階奥のレストランでございます。」
とにかく話さないことには飯も食えないし、どこにも行けない。いい訓練だと思って話し続けるしかない。野蛮人バンザイだ。
2日目終了。現在10月11日午後6時。
時差ぼけでよく眠れないが、7時に起きて朝食を取り、すぐにメッセ見本市会場へ。
昨日よりも人がずいぶん増えている。トイレ大渋滞! 今日も歩く歩く歩く!
お仕事は今日も順調。
ある版権担当者から、「久しぶりだなぁ、この間会ったのはいつだっけ?」と問われて、「たぶん5年前だよ、君が東京に来たときだよね。私がフランクフルトに来るのは7年ぶりだから」と答えたら、何度もうなづいて「来てくれてほんとうにうれしいよ」と言ってくれた。
こういう人のつながりはとても重要。シビアな交渉をしているとき、最後に効いてくるからね。
今回のフランクフルトブックフェアでは、ほとんど日本人を見かけない。たまに知り合いに会うと、海外の版元の人間ばかりだ。変だなぁと思っていたら、日本のコンピュータ系の出版社はほとんど来ていないんだそうだ。ソフトバンクは1人来ているらしいけど、ソフトバンクは一般書にシフトするので、コンピュータ系の版元とはミーティングをしないとか。へぇ~、そうなんだ。それってアスキーにとってはチャンスだってことだよね。
仕事を終えてから、Uバーン、Sバーンを乗り継いでハウプトヴァッヘへ行ってきた。Uバーンは地下鉄、Sバーンは近郊列車というけど、どちらも地下を走っているので見分けがつかん。とにかくガレリア・カウフホーフというデパートをのぞいた後、レーマー広場から大聖堂まで土産物屋をひやかしならが散歩する。この辺は7年前から少しも変わっていない。古いヨーロッパを感じさせてくれる町だ。
中央駅に戻って、構内のアジア系(タイか?)料理店で焼きそばをテイクアウトしてホテルに帰ってきた。明日は朝9時からミーティングだ。今夜は早く寝よう。
現在フランクフルトブックフェアの1日目が終了したところ。現地時間の10月10日午後7時だ。
フランクフルトブックフェアはその名のとおり、ドイツのフランクフルトで毎年秋に催される世界最大のブックフェア。世界中の出版社がフランクフルトのメッセ見本市会場に集まって、書籍の展示と版権の売買などに関する商談を行う。
アスキーがこのブックフェアに人を送るのは7年ぶりだ。昔は毎年参加していたし、最盛期には10人を越える人間を送り込んでいた。今年参加するのは、私一人だけだ。なんとも隔世の感がある。
フランクフルトは7年ぶりだが、海外出張は6年ぶり。最後に行ったのはニューヨークだ。ずいぶん時間がたっているし、今回は一人っきりなので結構たいへん。
まず出国手続きが変わっているのに驚いた。以前は出国審査の際に出入国票とかいうカードを記入して、これの半券をパスポートにステイプラーで止めていたのに、これ、なくなったのね。出国審査カウンターの前で日本人用の出入国票が見つからず、焦って探しまくってしまった。「廃止された」という注意書きに気づいて、ようやくわかったけど、まいったな。
あと、以前は空港使用料を支払う自動販売機みたいなやつがあって、これから出てきた券を人に見せるんだったか、機械にくぐらせるんだったか、とにかくそんなようなことをしたと思った。今回この空港使用料を支払う機械が見つからず、誰からも何も言われないのでそのまま来ちゃったけどいいのかな? たしか旅行会社の請求書に空港使用料が含まれていたような気がするので、いいことにしよう。
出発ゲートについてやれやれと思ったところで、フランクフルトで使用するためにレンタルしていた携帯電話をピックアップするのを忘れたことに気がついた。あわててレンタル会社のサポートに電話したところ、空港職員が代わりにピックアップしてくれるはずだから頼んでみろと言うではないか。さっそくJALのお姉さんにお願いしてみたところ、いやな顔一つせず、すぐにピックアップするよう手配してくれた。携帯電話を受け取って、ほっと一安心。JALの皆さん、ありがとう!
さて、飛行機に乗って12時間の地獄旅。けつが痛い!、腰が痛い! 眠れない。
でも、最近の飛行機って、エコノミーでもそれぞれの席にモニターがあって、自由に映画とかを見られるのね。以下、見た映画他。
結局一睡もせずにフランクフルト到着。なんだかんだでホテルに着いたのは午後8時過ぎだ。部屋に荷物を置いて、さて夕飯でも食うかと思ったところ、驚け、ホテルにレストランがない。もちろんルームサービスなんかない。外は真っ暗だし、疲れてふらふらだし、土地勘もないし、出かけるのは無謀だろう。
というわけで、記念すべき7年ぶりのフランクフルト初日のディナーは食い残しをバッグに詰めてきた機内食のパンとアップルパイと水だ。皆俺のために泣け!
ふて寝から目覚めて、さっそくブックフェア会場へ。ホテルの近くからトラムと呼ばれる路面電車が出ているので、これに乗って行くのだが、切符の自動販売機の使い方を思い出せず、しばらく悩んだ。液晶に表示されているテンキーを何回指で押してもまったく反応しない。このタッチパネル壊れているのかなぁと思って他の自動販売機に移ってやってみても同じく反応しない。悩みまくってようやく気づいた。これ、タッチパネルなんかじゃないよ、ただの液晶だよ。実際の操作は液晶のずっと下にある機械式のボタンを押してやるんだよ。チクショー、ローテクは難しいぜ!
会場について、これからがお仕事本番。ブックフェアの開催されるメッセ見本市会場はやたらに広い。10個あるホールのうち、7つを使っているんだけど、私が目指すのは8ホール。入り口から入って、ひたすら歩き続ける。動く歩道をいくつも越え、エスカレータを上がり、下がり、20分間歩き続けてようやく8ホールに到着。
ホール内を一通り見て回ってみたら、1時間半かかった。ここまでで2時間近く歩き続けていることになる。もうぐったり。おまえら本作りすぎ。
本番の仕事の内容は書けないけど、順調だった。やはり、こういう場には来ないといけないなぁと実感した。
さて、ブックフェアはまだ始まったばかり。明日からもがんばろう。
週刊東洋経済『町の本屋に未来はあるのか 全国で激化する書店「大型化」戦争』からのメモ
先日も取り上げたジェリー・パーネルのコラムにこんな記述がある。
出版社がある著者の本を5万部出荷し、実売率が60%だとする。これはかなり良い。しかし、3万部しか売れないなら、そんなにたくさん出荷する必要があるのかと出版社は考えるだろう。出版社は同じ著者の次の本は4万部出荷する。これも60%の実売率だ。その次はたった3万部しか出荷されない。その次は、例えばその著者の本があまり売れなかったとすると、新しい著者を試してみよう、となる。
これは、出版社に勤めていればよくある話で、特に珍しい話じゃない。日本でもアメリカでも出版社がやっていることは何もかわらない。
でもこれは負のスパイラルだ。
実売部数が少ない → 適切だと思われる数まで刷り部数を下げる → さらに実売部数が下がる → しかたなくもっと刷り部数を下げる → 利益が出ないほど実売部数が下がる → 出版中止
経験則で言うと、刷り部数を下げると必ず実売部数が下がる。刷り部数を下げて、実売部数を維持できたことはまず無い。
雑誌がこのスパイラルに入り込むと悲惨だ。坂道を転がり落ちるように実売部数が下がっていって、あっという間に休刊になる。
刷り部数を下げれば実売部数が下がる。このことは出版社の人間なら誰でも知っている。わかっている。でも、やめられない。
刷り部数を維持したからといって、実売部数を維持できる保証はない。保証が無いことは皆怖い。怖いからやらない。やれない。
刷り部数を維持して、実売部数を伸ばすために努力すべきなんだろうが、これがなかなかできない。
このままではまずいという気持ちは強いが、スパイラルを抜け出す方法は見つからない。
『社員をサーフィンに行かせよう パタゴニア創業者の経営論』を読んだ。すばらしい本! 感動した。
私は小学校から高校までボーイスカウトに所属していて、キャンプやらハイクやらが大好きな少年だった。遊びに行くのはいつも山の中だった。
大学では生物部に入って、山やら川やら海で遊び、バックパッキングに憧れて、フリークライミングに夢中になった。その頃に憧れていた人の一人がイヴォン・シュイナードだ。
ヨセミテの先進的なクライマー。クリーンクライミングの提唱者の一人。単なるクライマーではなく、高品質なクライミング用品を作り、さらにパタゴニアというブランドでやはり高品質なアウトドア衣料品を作っている人。
シュイナードのクライミング用品やパタゴニアの服は高くてなかなか買えなかったけど、本当に憧れた。
社会に出て、アウトドアからもクライミングからも離れてしまったけど、イヴォン・シュイナードが作ったパタゴニアが金儲けではなく地球環境保護を第一の目的として企業活動を続けていることは知っていた。リサイクルしたペットボトルを使ったフリースを世界で最初に作ったりとかね。
そのイヴォン・シュイナードが本を出したと聞いて、すぐさま買ってきた。中身についてはとくに紹介しない。タイトル通りシュイナードの経営哲学が書かれている。一般の経営論とか起業本とはまったく違うので、ぜひとも読んでほしい。
世の中の偉い人たちは、やれ日本のビル・ゲイツを育てなければいけないとか、Googleのような企業が出てこないとだめだとか言うけれど、ビル・ゲイツもGoogleもいらない。育てなければいけないのはイヴォン・シュイナードのような経営者であり、パタゴニアのような企業だろう。
過剰生産/過剰消費の社会に未来はないよ。拝金主義はもうたくさんだ。
9月14日に行われたE90オーナーズミーティングに参加してきた。
E90は知る人ぞ知るNokia Communicatorの最上位機種! 信じられないほど魅力的なスマートフォン。
欲しくてたまらないけど、日本語の問題とか電波法とかいろいろあってまだ入手していない。で、オーナーじゃないけどオーナーズミーティングに参加(笑)。
きっと濃い話が出るんだろうなぁ、と思っていたけど想像以上に濃い話の連続で大満足。
Pythonを使ったプログラミングの話も出て、Python好きとしてはとてもうれしかった。でもバージョンが2.2.2だそうで、最新のライブラリが使えず、古いバージョンに対応したものを探すのにちょっと苦労しているとか。
会場での発表内容については、
に詳しく出ているので、こちらをどうぞ。18台も集まったE90の姿は圧巻!
とにかく日本でまだ発売もされていず、日本では使えないはずのスマートフォンのオーナーがこんなにいるというのは、すごいことだと思う。
Nokiaさん、お願いだから日本語版出してくれ!
第9条 第2条第1項第1号に掲げる物象の状態の量の計量に使用する計量器であって非法定計量単位による目盛又は表記を付したものは、販売し、又は販売の目的で陳列してはならない。第5条第2項の政令で定める計量単位による目盛又は表記を付した計量器であって、専ら同項の政令で定める特殊の計量に使用するものとして経済産業省令で定めるもの以外のものについても、同様とする。
GyaOで配信しているのに気づいて今頃マイケル・ムーアのボウリング・フォー・コロンバインを見る。
結局アメリカの暴力は、自分が暴力を振るわれるかもしれないという恐怖心からきていると。そしてその恐怖を作り出しているのはアメリカのメディアだというわけだ。
以前日本で起きた事件に、駅のホームで10代の少年と30代のサラリーマンがけんかをし、サラリーマンが少年に殴り殺されるというのがあった。
このとき少年が、
「怖くて怖くてたまらなくて、夢中で殴った」
と証言していたのが強く印象に残っている。
恐怖に駆られた人間は何をするかわからない。怯えた人間は危険だ。でも、怯えた大国はもっと危険だ。
マイケル・ムーアの華氏911もGyaOで配信しているので、今度見よう。
日本がアメリカのあとを追いかけているように感じるので、とても憂鬱だ。
先日サッカーアジアカップの日本代表対ベトナム戦を見ていたときのこと。
国歌斉唱をしているイレブンを見て、小学校3年の息子が質問してきた。
子「これ、なにやってるの?」
私「国歌斉唱だよ。国歌を歌っているんだよ。」
子「コッカ? コッカってなに?」
私「国の歌だよ。君が代のことだよ。」
子「キミガヨってなに?」
私「今歌っている歌のことだよ。学校で歌ったことあるでしょう。」
子「知らないよ。歌ったことないよ。」
驚いた。しかたがないので、妻と二人で君が代を歌って聞かせ、3回ほど一緒に歌わせた。でも、まだ覚えてはいないだろうなぁ。
私が子供の頃には、小学校で君が代を習ったし、なにかの行事の際には歌っていたと思う。息子に音楽の教科書を持ってこさせたところ、一応最後に君が代は出ている。でも、今の小学校は君が代を教えていないわけだ。
反対意見がどれだけあったとしても、とりあえず君が代は国歌だし、日の丸は国旗だ。日本人として育った人間がこの二つを知らなかったら困るだろう。教師がどんな思想信条をもっていてもかまいはしないが、必要なことを教えてくれないのは困る。
私たち親の世代が小学校で教わったことを今の小学校は子供に教えてくれない。ほったらかしておくと、当然知っているだろうと思っていることを知らないまま子供が育ってしまう。なにかにつけて、子供がなにを教わっていないかを探り出し、親が教えてやらないといけない。まったく面倒な世の中だ。
今年もLLのイベントやります! 今年はLightweight Language Spirit、略称がLL魂!
Lightweight Language Spirit(LL魂)
最初にやったLL Saturdayから、もう5年になるんだよなぁ。はじめから実行委員として参加している身としては、なかなかに感慨深い。
で、今このLL魂のブログで「もしLLがサザエさん一家だったら」というのをやっています。というか、私がこのエントリ書いたんだけど。
自分でネタだしして、自分でトラックバックかけたりすると、自作自演とか言われちゃうのかな。
ま、いいや。とりあえず「鈴木嘉平版 LLサザエさん一家」をあげておこう。
でも、LispとPerlが結婚してRubyとPythonとPHPが生まれるっていうのはいいかと思うけど、Rubyとawkが結婚して生まれた子供がSqueakってのは納得できん! 自分で考えたんだけど。
カツオくんがPythonってのもなぁ、う~ん。
ちなみにLL魂のチケットは、まだ残っているので今なら買えます。でも残り少ないので、行くつもりの人は早めに買っておいたほうがいいでしょう。直前の駆け込み需要で一気に売り切れちゃうでしょうからね。
Lightweight Language Spiritチケット発売のお知らせ
日本サン・ユーザ・グループ(NSUG)が19年の歴史に幕を閉じるということで、最後のパーティーに行ってきた。
現会長である砂原先生をはじめ、NSUGにはアスキーにとって重要な著者が山のようにいる。
にもかかわらず、パーティー会場に顔をだしたアスキーの人間は私だけだ。昔なじみの著者と話をしながら、哀しくなってしまった。
NSUGは解散するのではなく休会するだけ、今後も何らかの形で活動を続けたいとのこと。その鍵を握るのは日本サン・マイクロシステムズだ。
最後に挨拶に立った日本サン・マイクロシステムズの社長である末次さんは、
「このコミュニティは日本サンにとってもっとも大事なもの。これからも支援していきたい。」
と語っていた。米国本社との交渉だとか、予算の問題とか、難しいことが多いのはわかるが、がんばってほしい。
私は昔、「Sun ONE完全解説」というムックを作ったときに末次さんにインタビューをしている。あのときはたしか常務取締役だったんだよね。
インタビューをしたときの印象がとてもよかったのを今でも覚えている。
Sunにはもっとがんばってほしいんだよなぁ。SunがBSD系OSであるSun OSを捨ててSystem V系のSolarisを出したときSunは終わったと思ったけど、その後Javaで命をつなぎ、今OpenSolarisで再度注目を集めている(個人的な偏見かも)。Javaもオープンソースにしたし、この流れを変えずに進んで、ぜひビジネスとして成功してもらいたい。
会社の机の下にSun Blade 100を転がしてあるんだけど、生き返らせようかなぁ。
Tracが使いやすかった、顧客にも使ってもらえた
開発チームのほとんどがJavaプログラマ、技術リーダーのみがRails経験者
日曜日の夜だったか、月曜日の朝だったか、息子から「マリオBダッシュ」という歌の歌詞を調べてほしいと頼まれた。
月曜日は忙しくてそんなことをしている暇はなかった。火曜日の朝、息子に「マリオBダッシュの歌詞は?」と尋ねられたので、「ああ、そのうち調べておくよ。」といいかげんな返事をしておいた。夜、家に帰る前にインターネットで歌詞を調べ、プリントアウトを持ち帰った。
今朝息子にプリントアウトを渡すと、大喜びで歌詞を見ながら一生懸命歌っている。「マリオBダッシュ」って、ラップだったのね。
息子を小学校に送り出し、さて会社に行く前にメールでもチェックするかと書斎に入り、椅子に座った。目の前のちょうど視線の先にある本棚に付箋が張ってあり、息子の字で
「マリオBダッシュ」
と、でっかく書いてある。たぶん、パパが忘れちゃわないようにと、息子が昨日のうちに書斎に入り込んで書いていったのだろう。日本Javaユーザグループの結成総会にいってきた。
Javaが世に出てから12年あまり、なんで今更ユーザグループを作るんだろう? と不思議に思いながら参加。
丸山先生のキーノートによると、昨年/一昨年と日本サンと一緒に地方のJavaコミュニティの育生を行ってきて、その結果できた地方のJavaコミュニティを統合したようなコミュニティを作りたかったとのこと。さらにJava周辺のコミュニティ、ApacheとかJBOSSとか、も加えていきたいと。日本Javaユーザグループは、コミュニティのコミュニティを目指すということらしい。
「Javaとデータベース」という細川努さんの講演では、Ruby on Railsの話がばりばりと出てきてちょっとびっくり。やっぱり今のJavaで最も注目されているのはRailsってことか。
ひがやすをさんの講演「Super Agile Web Development with Seasar2」が、いつもながらおもしろかった。以下、簡単なメモ。
講演の最後は、「コミュニティのコミュニティ、地域に閉じず、Javaに閉じず」というパネルディスカッション。モデレータは星暁雄さん、出席者に贄良則さんがいたのにも驚いたが、日本Rubyの会の高橋征義さんがいたのにはもっとびっくり。
で、ディスカッションの結論は、「飲み会重要」ってことで。
会場を見渡して、Java界隈の知り合いがほとんどいなかったのも気になった。さらに気になったのがプレス席がガラガラだったこと。私が見たプレス関係者は二人だけだ。日本Javaユーザグループの広報がきちんと通知しなかったのか、プレスがまったく興味を示さなかったのか、どっちなんだろう? だいじょうぶかね?
懇親会へ移るところで露木さんを発見! まさかPythonの人に会えるとは思わなかったので、うれしかった!
懇親会の席では、露木さん、高橋さん、ひがさんなどと話す。Eclipse本の著者である鈴村さんにも久しぶりにあえて、うれしかった。はっし〜に会えなかったのが残念だ。
あと、なぜかマイクロソフトの萩原さんがいたので、時期Visual Studioについて話を伺う。う〜む、要注目だな。
昨年末よりインターネットへの接続が切れまくって困っていた。24時間つなぎっぱなしのはずが、1日に数時間は接続が切れてしまう。週末なんぞはほとんど1日中つながらない。
マンション(長屋)で加入しているプロバイダにクレームをつけたところ、このプロバイダの電話サポートが最低最悪。
「我々の管轄内(マンションの入り口まで)では信号は正常ですから、何も対応できません。」の一点張り。「接続できなくなっているのはわかっているのか?」と問うと「それは確認しております。」だと。「接続できないのに金を取っていたら詐欺だろう。」と言ったらだまりこんで返事をしない。なんなんだこいつは!
何度も何度も電話をして、怒鳴りまくって、ようやく技術者をよこしてもらえることになった。それでもサポートは「あくまでも調査であって、何も対応はいたしませんので、ご了承ください。」などとほざいている。こいつらは「顧客サービス」という言葉を知らないのか?
だいたいインターネットへの接続サービスを提供して金をもらっている会社の人間が、「接続できない」と言ってきた客に向かって「何も対応しないので、了承しろ」とはどういうことだ。そんなもの了承できるわけがないだろう。
しかし、我が家に来てくれた技術者はしごくまともで親切な人だった。電話サポートの対応とあまりにも違うのでびっくり。
接続できない状況を話したところ、
これだけのことを2時間ちょっとの間にやってくれた。「管轄外なので対応しない」なんていう戯れ言はいっさい言わず、てきぱきと作業を進める姿は頼もしく、気持ちがよい。
帰り際に電話サポートがひどい件を話すと苦笑いをしていた。きっとどこでも同じことを言われているんだろうなぁ。かわいそうに。
作業してもらってから1週間。接続は安定していて、切れなくなった。とりあえず一安心だ。
さて、ようやくまともにサーバにアクセスできるようになったので、書こうと思って書けずにいたエントリを書いていこうと思う。ま、のんびりと。
しかし、アナログ電話回線に同軸ケーブルを使うなんて、うちのマンションの施工業者は何を考えていたんだ?
私は小学校の頃に(もう35年くらい前の話だ)一度だけスキーをやったことがあるが、それ以来スキーには縁のない生活を送ってきた。
妻は結婚前にはずいぶん滑っていたらしく、スキーの機材も一式持っている。その妻が、小学校二年生の息子にそろそろスキーを教えるといいだした。まぁ、反対する理由も無いので、今日親子三人で狭山スキー場に行ってきた。
前述のように私はスキーに縁のない人間なので、ゲレンデの外で見学。妻が息子に手取り足取りスキーを教えた。
最初こそ慣れないスキー板によたよたしていたが、2時間もするとそれなりにボーゲンで滑り始め、リフトでゲレンデの一番上までいって滑り降りるまでになった。もう、びっくり!
子供は何でも学ぶのが早い。
しかし、1日中ゲレンデを滑っている妻と子を眺めているだけってのもつまらんものだ。スキー始めるかな、いまさらだけど。
今日は息子の参観日だった。
図工の授業とパソコンの授業を見た。パソコンの授業は興味津々で、息子の後ろに張り付いて見てきた。
使っているのはNECのデスクトップPCで、OSはWindows XP Professionalだ。
必要に応じて教壇のパソコンからリモートデスクトップで生徒のパソコンをコントロールできるようになっている。
先生が「5、4、3、2、1、はい!」などと言って生徒のパソコンのコントロールを奪うと、生徒たちが「あ〜!」などと叫ぶのがおもしろかった。
いくつかのアプリケーションがインストールされていたが、メインで使っているのはジャストシステムのジャストスマイルというものらしい。
小学生向けのワープロ、表計算、お絵描きソフトなどがまとまった統合ソフトウェアだ。見るのもいじるのも初めてだが、案外良くできているようだ。子供たちも実に楽しそうに課題の招待状を作っていた。今日は朝から息子の小学校のクラスへ行って、15分間ほど絵本を読み聞かせるというのをやってきた。なんでも父兄が順番にやっているんだそうで、今日は我が家の当番だとか。
何を読むかちょと悩んだが、結局シェル・シルヴァスタインの『おおきな木』を読むことに決めた。
残念ながら息子は昨日から熱を出して学校を休んでいるので、ベッドの横で本を読んであげた。読み終わって顔を見ると、ポロポロと涙をこぼして泣いている。学校で友達と一緒に聞けないのが悲しいのか、ストーリーが悲しかったのか、首を振るばかりでよくわからない。両方だったのかもしれない。
小学校の教室へ行き、子供たちを前に本を読む。思っていたよりも子供たちはずっと静かに話を聞いてくれた。息子のクラスメートがどんな反応をするのか興味深く観察していたのだが、ちょっと小学校二年生にはむずかしかったようだ。なにがおもしろいのかよくわからない、というような顔をしている子が多かった。でも、何人かは目に涙を浮かべていたな。
私がシェル・シルヴァスタインを知ったのは二十数年前の学生時代だ。あれから何回読み返したことだろう。そういえば、父親になってから『おおきな木』を読むのは初めてだ。いろいろと考えさせられる。
久しぶりに『ぼくを探しに』も読み返してみようかな。
最近、契約しているプロバイダの調子が悪く、やたらに回線が切れる。
クレームをつけたところ、今日技術者がやってきて回線のチェックをしてくれた。
しかし、根本的な原因はわからず。家の配電盤からモデムを取り付けている部屋までの配線をちょこっといじくって若干反射を減らしただけ。
これで直るんかいな?
とりあえず今はつながっているみたいだけど。
パパおたん生日おめでとう!
ぼくがあげたカードつかってください。
カードがなくてもかたたたいてたげるよ。