2009年7月13日月曜日

王様はロックンローラー

先日のエントリにも書いたように毎日ローリング・ストーンズのShine A Light を聴いている(見ている)わけだけど、ローリング・ストーンズを聴くと必ず思い出す本がある。

それが「王様はロックンローラー」という童話だ。今から20年くらい前、月刊パソコンワールドの編集長をしていた頃にイラストレーターの友人から教えられて手に入れた。

童話といっても大人向け、それもロック好きの大人向けに書かれたもので、ビートルズやローリング・ストーンズを青春時代に聞いていた世代に刺さる本だ。


王様は世界中のなによりロックンロールが大好き。寝ても覚めても考えるのは音楽のことばかり。自慢のギターを弾いて、ビートルズナンバーのFool on the hillを歌えば、感動のあまり髭の上に涙をこぼしてしまうくらいだ。

でも、ロック大好きな王様にもちょっと苦手なのがリズムの早いロックンロール。ローリング・ストーンズのSatisfactionを歌おうとすると、どうしても"I can't get no"と"satisfaction"のあいだでリズムを崩してしまうのだ。

お城主催のコンサートにバンドを率いて登場した王様、オープニングのFeeling alrightで観客をうまくのせ、2曲目には得意のFool on the hillで感動を引き起こした。しかし、3曲目のSatisfactionでとちってしまい大ブーイングを浴びてしまう。傷心のあまりステージから逃げ去った王様は、そのまま王様の位を捨て、一介のミュージシャンとして放浪の旅に出てしまう。

王様を失ったお城では臣下の一人が実権を握り、ハードロック以外の音楽は聴くことも演奏することも許さないという悪法をしく。

傷心の王様は再びお城に戻り、その美しい歌声を城下に響かせることができるのか? ハードロックに閉ざされた国は、音楽の自由を取り戻すことができるのだろうか?


というわけで、あとは読んでのお楽しみ。

純な王様のやさしさが心にしみるステキな童話だ。でも、残念なことにすでに絶版になっているらしい。

一応Amazonのリンクを貼っておくけど、古本しかないみたいだ。



作者が描いたイラストもいい味をだしているんだけど、Amazonには表紙画像がないな。時間があったらスキャンしてアップしよう。

今日はビートルズでも聴こうかな。

「王様はロックンローラー」の表紙をスキャンしたので、画像を追加した。




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